AJフォイトレーシングからインディカーシリーズに参戦する佐藤琢磨は2月19日、セブリング・インターナショナル・レースウェイで行われたテストに参加。No.14 ABCサプライ・ホンダを初めて駆った琢磨は、参加した13人の中でトップタイムを記録するというさい先のいい滑り出しを見せた。
AJフォイトのマシンを琢磨が走らせるのは今回のテストが初。琢磨にとっては昨年9月の最終戦以来となるインディカーでの走行となった。
テストを終えた琢磨は、「今回はチームがこれまで試したことのあるセットアップで走り始めたが、まずは自分が経験してきたこととの違いを感じる必要があった。実際、違いはいくつかあり、そこからテストプログラムを開始し、いくつかのセッティングを試した。それらは、必ずしもすべてが上手くいったわけではないが、そこからも学ぶべきことはあった。走行の最後にいいタイムが出たことは嬉しく思っているが、まだこれはテストに過ぎない」とコメントした。
琢磨のベストラップは51秒947で、同じホンダ・エンジンを用いるスコット・ディクソンの52.017秒を上回った。シボレー・エンジンを用いるドライバーでもっとも速かったのはウィル・パワーの52秒153。やはりホンダ・エンジンで走行したダリオ・フランキッティは52秒322だった。5番手はジャスティン・ウィルソンの52秒327で、このため、トップ5のうちホンダ・エンジンを使うドライバーは4名を数える結果となった。
フォイトのレースシーズンは、3月24日にセントピータースバーグで行われるインディカー・シリーズ開幕戦でスタートを切る。