ドイツの自動車大手、ダイムラーは2月22日、インドにメルセデスベンツの新しい研究開発センターを開設した。
この研究開発拠点は、メルセデスベンツ・リサーチ&デベロップメント・インディア(MBRDI)が、バンガロール郊外のホワイトフィールド地区に建設したもの。MBRDIは、ドイツ本国以外では、最大の研究開発センターとなる。
MBRDIは1996年に稼働。主に、ITや車両の電装関係の研究開発に取り組んできた。当初、10名のスタッフで事業をスタートしたが、現在では1200名まで従業員は増えた。
メルセデスベンツは中期成長計画、「メルセデスベンツ2020」を掲げる。この成長計画において、研究開発体制の拡充は重要なテーマだ。現在、同社の研究開発拠点は世界8か国に22拠点。およそ2万1000名のスタッフが研究開発に携わる。
ダイムラーのメルセデスベンツ乗用車部門の開発担当、トーマス・ウェバー取締役は、「インドはメルセデスベンツ2020における中核成長市場のひとつ。MBRDIの新しい研究開発センターが、我々のインドでの存在感を増す」とコメントしている。