8600TEU型新造コンテナ船でSCR装置の運用試験を開始…川崎汽船、マリンユナイテッドなど

船舶 企業動向
選択触媒還元法脱硝装置(SCR装置)
選択触媒還元法脱硝装置(SCR装置) 全 1 枚 拡大写真

川崎汽船、ジャパン・マリンユナイテッド、ダイハツディーゼルは、MARPOL条約付属書VIに定められたNOx3次規制に対応する選択触媒還元法脱硝装置(SCR装置)の運用試験を開始すると発表した。

2016年より規制が始まる予定のMARPOL条約付属書VIのNOx3次規制では、指定海域内でディーゼル機関の排気ガス中のNOxを1次規制比約80%削減が義務付けられる。

これに対応するため、選択触媒還元法(SCR)が有効な手段とされており、その実用化に向けた研究開発が進んでいる。

SCR装置は、陸上施設の脱硝装置や北欧に就航する一部の船舶に採用事例があるものの、大洋航行する大型船舶への搭載事例は限られている。2016年以降に建造に着手する船舶が、指定海域とされる欧州や米国に就航する際には、NOx3次規制に適合することが求められることから、大型船舶へのSCR搭載・運用時の諸問題を解決し、実証する必要がある。

3月26日に就航を予定している8600個積み大型新造コンテナ船「ハノイ・ブリッジ」の大型発電機用ディーゼル機関にSCR装置を装備し、運用試験を実施する。

このSCR装置は、海上試運転などで所要の性能を満たしていることを確認している。

就航後は約1年半にわたって実際の運航でのSCR装置の性能評価、運用上の問題の有無を確認していく。

川崎汽船、ジャパン・マリンユナイテッド、ダイハツディーゼルは、協力して環境対応技術の開発に積極的に取り組んでいく。

《レスポンス編集部》

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