日産自動車の中国現地法人は4月2日、3月の中国における新車販売結果を明らかにした。商用車や、輸入車、現地合弁の東風日産を含めた3月の総販売台数は、約11万台。前年同月比は16.6%減と、2か月連続で前年実績を下回った。
中国では2012年9月中旬、日本政府の尖閣諸島国有化発表に反発する大規模なデモが発生。その後、日本車に対する買い控えの動きが出た。この影響で、日産の中国新車販売は、前年同月実績に対して、9月35.3%減、10月40.7%、11月29.8%減、12月24%減と、大幅な落ち込みが続いていた。
その後、2013年1月には、大型休暇の春節要因で、前年同月比22.2%増と、5か月ぶりに回復。しかし、2月は前年同月比46%減と、再び落ち込んでいた。
3月の日産の中国新車販売は、前年同月比16.6%減。2月の46%減からマイナス幅は縮小したものの、トヨタの3月中国実績の11.7%減よりは、減少率が大きい。これは主力車の『ティアナ』が、モデルチェンジの時期となったことが大きい。
日産の2013年1-3月中国新車販売台数は、前年同期比15.1%減の約28万4000台。同社は2012年、中国でおよそ118万1500台を販売。前年比は5.3%減と、2003年に中国で現地生産を開始して以来、初めて前年実績を下回っている。