【JAL定時運航の舞台裏】乗客が全員降りた瞬間から1秒を争う作業が始まる

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真剣な表情でメモを取る。
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鉄道の場合、到着は「列車が駅に停止した時刻」、出発は「列車が動き出した時刻」となっているが、飛行機の場合は到着は「駐機スポットに停止してブレーキを掛けた時間」、出発は「スポットを離れるため、車両によるプッシュバックを開始した時間」だという。

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「飛行機が到着し、次便としてまた送り出すまでのわずかな時間で、作業に従事するスタッフの安全を最優先に考えながら、可能なかぎり作業時間を短縮して定時出発につなげていくのが我々の仕事です」と説明するのは、飛行機が地上にいる時間に各種作業を行うJALグランドサービス東京支店・業務グループの山本賀久課長だ。

飛行機が駐機スポットに入り、ボーディングブリッジが接続されて乗客の降機が始まると、外階段には機内清掃を行うスタッフが待機。キャビンアテンダントや整備スタッフから「降機終了」の合図が入ると同時に機内へと足早に突入する。機内に入ったスタッフは左右に分かれ、それぞれが座席を1列ずつチェックしていく。シートポケットに残れされたままのゴミを回収したり、持ち帰られた機内誌があればそれを補充したり、テーブルを点検して汚れがある場合には拭き取ったりと、凄まじいスピードで片付けていく。

清掃スタッフだけではなく、キャビンアテンダントも手が空いている場合は清掃作業に従事する。少ない人数を効率的に配置するだけではなく、「立っている者は誰でも使う」という感じで一時的にでも人手を増やし、作業時間の短縮を図っている。

これと同じタイミングで、機体横では荷役作業も開始されている。ここ最近の地方路線で主流となっている「ボーイング737」は貨物室にコンテナごと積載することができず、すべてバルク(ばら積み)となる。しかし、貨物扱い所までの輸送はコンテナで行うため、機体の貨物室から下ろしたものはコンテナに収納していくという作業が必要となってくる。逆もまた同じで、貨物扱い所からコンテナで運ばれてきたものは機体横でコンテナから出し、手作業で貨物室に積載しなくてはならない。もちろん「ただ積めばいい」というだけではなく、重量バランスを考慮して積載する必要がある。

また、機体に何らかの不具合が生じた場合は、可能であれば上空で不具合箇所を特定。到着までに必要な部品を揃えておき、折り返し便の乗客が搭乗するまでにそれを解決するという。

あらゆる部門のスタッフが「定時に送りだす」ということを念頭に、それぞれがそれぞれの最速を心がけ、一気に作業を行う。「これ」というものはないが、ひとつひとつの積み重ねが定時運航へと結びついているようだ。

《石田真一》

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