【インタープロト 開幕戦】プロの部の初代ウイナーは新進気鋭・平川亮

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インタープロトシリーズを戦うマシン、Kuruma。
インタープロトシリーズを戦うマシン、Kuruma。 全 12 枚 拡大写真

6月22~23日に富士スピードウェイで開催された「インタープロトシリーズ」の開幕戦、“プロの部”の決勝レースを制したのは、スーパーフォーミュラで活躍する19歳の新進気鋭・平川亮だった。

プロとアマチュア(ジェントルマンドライバー)が組んで1台のワンメイクレースカー“Kuruma”を所持し、それぞれの部に別れてレースを戦うという新たな試みを具現化したインタープロト、その記念すべき開幕戦のプロの部(22周)で優勝を果たしたのは平川亮。昨年は全日本F3とフォーミュラチャレンジ・ジャパン(FCJ)、ポルシェカレラカップジャパン(PCCJ)の3シリーズに並行参戦し、F3とPCCJで王者に、FCJでもトップ同点のシリーズ2位となった平川は、今季スーパーフォーミュラにステップアップして戦っている、注目の若手だ(開幕から8位、7位と連続入賞中)。

ルーキーながら王座獲得を果たした昨季の全日本F3での所属陣営RSSのKurumaで、今回のインタープロト開幕戦にエントリーしてきた平川。ポールからスタートし、1周目こそ平中克幸に抜かれて抜き返す展開だったが、その後は独走で勝利をおさめた。「ロングランは初めてだったけど、タイヤがあまりタレない。ジェントルマンドライバーも乗るマシンなので、そのあたりはいいと思いました」と、若さに似合わぬ冷静な分析。記念すべき初代ウイナーに輝き、「言われてみれば、そういうのって、すごくいいですよね」。次戦はスーパーフォーミュラ韓国大会と日程が重なっており不参加となるが、第3戦(9月21~22日)への再参戦が期待される。

シリーズ創始者である関谷正徳氏にはトムスチームの活動やトヨタ系の若手育成プログラムを通じての教え子が多く、それがトッププロを集められている原動力のひとつにもなっている。今回プロの部で3位に入った平中克幸(SUPER GT/GT300で活躍中)もそのひとり。「すごくおもしろいレースだと思いましたし、関谷さんが苦労されて立ち上げたレースの第1戦に参加させてもらえて光栄です。あとはもっと台数が増えて(今回のエントリーは7台)、お客さんがどんどん入って、盛り上がっていってくれればいいな、と思います」(平中)

プロの部の2位は蒲生尚弥。この日のプロレース決勝における最速ラップは1分46秒台で、やはりドライだった4月末のGT300決勝と単純比較した場合、約7秒落ちという水準になる。プロレース決勝での直線最高速は約240km/h。なお、ジェントルマンドライバーの部のウイナーは、土曜(10周)が渡邊久和、日曜(15周)が卜部治久の両氏だった。

インタープロトシリーズ第2戦は8月24~25日に富士スピードウェイで開催される。

《遠藤俊幸》

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