ビクトレックス、炭素繊維素材がエアバスの認定を取得

航空 企業動向
ビクトレックス、エアバスから炭素繊維材料の認定を取得
ビクトレックス、エアバスから炭素繊維材料の認定を取得 全 1 枚 拡大写真

ビクトレックスは、同社の「ビクトレックス PEEK 90HMF40(炭素繊維強化グレード)」が、エアバスの認定を受けたと発表した。

航空業界は燃費向上策として機体の重量低減を推進しており、今回、金属の代替材料として認定された。

今回、エアバスの認定を受けたPEEK 90HMF40は流動性が高く、加工が容易な材料であるため、高弾性部品に適している。この材料を使用することでステンレス鋼、チタン、アルミニウムといった従来の航空宇宙用金属と比較して最大70%軽量ながら同等の強度と剛性を持つ構成部品を設計することができる。

航空機は、機体重量を45kg軽量化するだけで、長距離線用航空機1機あたりの年間燃料費用を最大で1万ドル削減することができる。ビクトレックスでは、PEEK 90HMF40の認定により、航空業界が取り組んでいる燃費効率向上に新たな可能性を与えられるとしている。

また、アルミニウム7075-T6と同条件下で比較した場合、PEEK 90HMF40は、疲労性能で最大100倍、強度・剛性・靱性は最大20%優れている。これらの機械的特性、幅広い温度範囲に対応する性能、化学薬品環境下における耐久性により、超高性能樹脂PEEKは今後も航空宇宙産業にとって高付加価値を提供するとしている。

《レスポンス編集部》

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. 伝説のACコブラが復活、「GTロードスター」量産開始
  2. トヨタ『ランドクルーザー300』初のハイブリッド登場!実現した「新時代のオフロード性能」とは
  3. ようやくですか! 新世代ワーゲンバス『ID. Buzz』日本仕様初公開へ…土曜ニュースランキング
  4. 朝までこの恐怖に耐えられるか?…三和交通タクシーでいく心霊スポットツアー2025【夏休み】
  5. シートに座ると自動で送風開始、取り付け簡単「クールカーシート」2モデルが発売
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 低速の自動運転遠隔サポートシステム、日本主導で国際規格が世界初制定
  2. 独自工会、EV減速でPHEVに着目、CNモビリティ実現へ10項目計画発表
  3. 三菱が次世代SUVを初公開、『DSTコンセプト』市販版は年内デビューへ
  4. 「やっと日本仕様が見れるのか」新世代ワーゲンバス『ID. Buzz』ついに上陸! 気になるのはサイズ?価格?
  5. 米国EV市場の課題と消費者意識、充電インフラが最大の懸念…J.D.パワー調査
ランキングをもっと見る