最高速度135km/h、新開発のソーラーカーを公開 工学院大学

モータースポーツ/エンタメ エンタメ・イベント
工学院大学、新開発のソーラーカーマシン発表会
工学院大学、新開発のソーラーカーマシン発表会 全 12 枚 拡大写真

工学院大学は、世界最大級のソーラーカー大会「World Solar Challenge」に初出場する。7月23日、同大会に参戦する新開発マシン「PRACTICE」(プラクティス)を公開した。

World Solar Challengeは2013年10月6日から8日間、オーストラリアで開催される。ソーラーカーでオーストラリア北部のダーウィンから南部のアデレードまでの総距離3021kmを走破するタイムを競う。世界26か国から大学や企業などを母体とした47チームが参戦する。

今回公開された新マシン、プラクティスは、工学院大学のソーラービークルプロジェクトメンバー44人を中心に、ブリヂストン、帝人、NTNなど有力企業各社が技術供与を行い製作された。

長距離を効率よく走行するためのタイヤ性能の向上は大きなポイントとなる。ブリヂストンは、転がり抵抗の大幅低減とウェットグリップ性能の向上を実現する「ECOPIA ologic 75/80R16」を提供。帝人などは炭素繊維「テナックス」、CFRP製車体の設計支援と製作を協力した。太陽パネルはSunpowerが提供、NTNはプラクティス専用の軸受を開発した。

ミツバ製のインホイールモーターを採用し最高速度は約135km/h。太陽エネルギーの変換効率はトータルで98%以上としている。

工学院大学理事長の高田貢氏は参加学生に対する期待として「スポーツマンシップに則り、安全面に充分注意しながら結果を求めてほしい」と話した。

ソーラーカープロジェクト総監督の工学院大学機械システム工学科 准教授の濱根洋人氏は「好きに勝るものはない。学生とともに日本を代表してレースに参加する気持ちです。四輪化やドライバーの姿勢を整えたこと、世界トップクラスのノウハウを凝縮していますので勝算は高いとみています」とした。

協賛企業を代表し、ブリヂストン執行役員の市川良彦氏は「弊社はCO2を減らすという活動にいくつも取り組んでおり、ソーラーカープロジェクトは環境に配慮した取り組みで、企業理念と合致したものです。参加学生の皆さんには、この新マシンで勝利をつかんでいただきたい」とした。

《土屋篤司》

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. 「本当に世に出るとは」わずか1トンの車体に800馬力V12を搭載、「超アナログ」なスーパーカーにSNS沸く
  2. ニックネームは“赤いコスモ”、50年前に登場した2代目ロータリースポーツ【懐かしのカーカタログ】
  3. 狭い道! 制限1.7mでコンクリートブロック付き、道幅は5mあるけど?…東京都板橋区
  4. 狭い道! 制限1.3m、通れる車がなくなった都市計画?…東京都世田谷区
  5. トヨタ『ハリアー』6年ぶりのフルモデルチェンジへ…注目ニュースベスト5 2025年上期
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 「AIディファインド」の衝撃、日本の自動車産業は新たな波に飲み込まれるのか…アクセンチュア シニア・マネジャー 藤本雄一郎氏[インタビュー]
  2. EV充電インフラ-停滞する世界と“異常値”を示す日本…富士経済 山田賢司氏[インタビュー]
  3. ステランティスの水素事業撤退、シンビオに深刻な影響…フォルヴィアとミシュランが懸念表明
  4. SUBARUの次世代アイサイト、画像認識技術と最新AI技術融合へ…開発にHPEサーバー導入
  5. 「ハンズオフ」は本当に必要なのか? 高速での手離し運転を実現したホンダ『アコード』を試乗して感じた「意識の変化」
ランキングをもっと見る