【スズキ スイフト 試乗】“デュアルジェット・エンジン”の走りはいかに…島崎七生人

試乗記 国産車
スズキ スイフト(フェイスリフトモデル)
スズキ スイフト(フェイスリフトモデル) 全 8 枚 拡大写真

先頃マイナーチェンジされたスズキ『スイフト』では、インジェクターを2つ持つ新開発のDJE(デュアルジェット・エンジン)を搭載。さらに軽自動車系に採用済みのエネチャージ、アイドルストップ、エコクール等も採用、26.4km/リットルの低燃費を新たな打ち出しての登場となった。

外観はごくごく小規模な変更を実施。LED採用のフォグランプベゼル(XS系)は気づくが、グリル内の“模様”の一新などマニア度の高い変更が行なわれた。ボディ色では撮影した「ルミナスブルーメタリック」が新色。嫌味のない青みがかったいい色だ。

内装はシート生地が新しいほか、DJEではメーターパネルが専用。タコメーターが液晶のバーグラフ式なのがやや見にくいが、中央に大型スピードメーターを据え、内側にパワーフロー表示などを備える。燃費の状態はメーター上部(と目盛り)に色の変化で示されるが、これは運転中に視認しやすい。それと従来型はリヤトレイがハネ上がったままになり、走り出してそれに気づき残念な思いをさせられたが、今回からバックドアとロープで繋げられ開閉に連動するように改良された。

走りもいい。省エネ&節約ムードがありありか…と思いきや、実際は正反対。肌で感じるのは、ストレスなく高効率なパワートレーンが賢く仕事をしているという実感だ。今回は街中での試乗だったが、扱いやすさも問題なし。従来型エンジンの経験値から、乗りこなせば、実際にカタログ値に大きく見劣りしない実燃費が稼ぎ出せそう…との印象をもった。相変わらず手応えがキチンとあるステアリングも『スイフト』の美点だ。

■5つ星評価
パッケージング:★★★★★
インテリア/居住性:★★★★★
パワーソース:★★★★★
フットワーク:★★★★★
オススメ度:★★★★★

島崎七生人|AJAJ会員/モータージャーナリスト
1958年・東京生まれ。大学卒業後、編集制作会社に9年余勤務。雑誌・単行本の編集/執筆/撮影を経験後、1991年よりフリーランスとして活動を開始。以来自動車専門誌ほか、ウェブなどで執筆活動を展開、現在に至る。 便宜上ジャーナリストを名乗るも、一般ユーザーの視点でクルマと接し、レポートするスタンスをとっている。

《島崎七生人》

島崎七生人

島崎七生人|AJAJ会員/モータージャーナリスト 1958年・東京生まれ。大学卒業後、編集制作会社に9年余勤務。雑誌・単行本の編集/執筆/撮影を経験後、1991年よりフリーランスとして活動を開始。以来自動車専門誌ほか、ウェブなどで執筆活動を展開、現在に至る。便宜上ジャーナリストを名乗るも、一般ユーザーの視点でクルマと接し、レポートするスタンスをとっている。

+ 続きを読む

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

アクセスランキング

  1. 三菱『デリカD:5』ついにフルモデルチェンジへ! 車名は「D:6」!? 2025年内発表か
  2. トヨタ『カムリ』新型...ベストセラーはどこが新しくなったか?[詳細画像]
  3. トヨタ『4ランナー』新型...最新技術と高い耐久性の両立[詳細画像]
  4. 全長100メートルのジャンボこいのぼりと名車がコラボ…第12回KAZOクラシックカーフェスタ
  5. ポルシェの売上高と営業利益、過去最高を達成 2023年通期決算
  6. 初代レオーネクーペや4WDのエステートバンなど…2024年春季スバルレオーネオーナーズクラブ渡良瀬ミーティング
  7. トヨタ『GRカローラ』は『GRヤリス』とは異なるスタンス…4月の試乗記まとめ
  8. ダムドが伊・OZ Racingとコラボしたネオクラシックホイール「Rally Racing 4×4」の受注を開始
  9. 【ジープ ラングラー 4xe 新型試乗】ラングラーがまぁ静かになっちゃって…中村孝仁
  10. 「アルファード」フォロワー続々! 北京モーターショーで見た「衝撃の高級ミニバン」10選
ランキングをもっと見る