アウディのドイツ本社は8月21日、『S8』の大幅改良モデルの概要を明らかにした。実車は9月、ドイツで開催されるフランクフルトモーターショー13で初公開される。
S8はアウディ『A8』シリーズの頂点に立つ高性能モデル。今回、アウディはA8に大幅改良を施しており、S8にも改良新型が登場している。
S8の大幅改良モデルにも、A8と同じく、アウディマトリックスLEDヘッドライトを採用。これはハイビームに導入するもので、左右のヘッドライトには、各25個のLEDを5グループに分けて配置。各グループで、個別に光量を調整できるのが特徴だ。さらに、アウディマトリックスLEDヘッドライトでは、対向車や先行車を検知して、相手がまぶしくないように自動的に光量を調整。なおかつ、他車がまぶしさを感じない方向には、ハイビームで照らし続けるという使い方もできる。
また、このアウディマトリックスLEDヘッドライトには、ウインカーを内蔵。このウインカーは18個のLEDで構成されており、内側から外側に向けて、徐々に点灯していくという視認性を高めるアイデアが採用されている。
この新LEDヘッドライトだけでなく、外観はフロントを中心にフェイスリフト。新デザインのバンパー、グリル、ボンネットフードなどが採用された。リアでは、テールランプやバンパーがニューデザイン。
S8の心臓部、4.0リットルV型8気筒ガソリンツインターボの「4.0TFSI」エンジンに変更はない。最大出力は520ps、最大トルクは66.3kgmを引き出し、0-100km/h加速は4.2秒のパフォーマンス。欧州複合モード燃費は9.9km/リットル、CO2排出量は235g/kmと公表されている。