イプシロンロケット 打ち上げ中止についてJAXA発表

宇宙 テクノロジー
イプシロンロケットのイメージ。
イプシロンロケットのイメージ。 全 3 枚 拡大写真

JAXAは、内之浦宇宙空間観測所からイプシロンロケット初号機の打上げをロケットの自動カウントダウンシーケンス中に、姿勢異常を検知し、打上げ約19秒前に自動停止。2013年8月27日の打上げを中止したと発表した。

惑星分光観測衛星SPRINT-Aを搭載したイプシロンロケット初号機の自動停止の原因については調査中だが、中止決定後の記者会見では森田泰弘プロジェクトマネージャはロケットの姿勢を検知するセンサーと地上側計算機との間で、ロール軸(ロケットを立てた場合の長軸周り)の数値にエラーが出たためとしている。エラー値が一定の値を超えると打ち上げシークエンスが停止する。しかし、射点に設置した状態のロケットが姿勢に異常をきたすとは考えにくく、センサーと計算機の間の何らかのトラブルと考えられるという。

今後の修正と日程については未定だが、原因特定と検証に2日を要すると森田プロマネはコメントしており、早ければ3日後の再打ち上げもありうる。

搭載された衛星SPRINT-Aについては、衛星を真空に保つポンプの再接続、真空度を回復させるための作業が必要になるものの、衛星の健康状態には問題がないという。

《秋山 文野》

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