イギリスの鉄道、60年前、30年前と何が変わった…?英BBC放送はこのほど、1953年、83年と今年に撮影した、ロンドンと郊外のリゾート地ブライトンを結ぶ列車の運転席からの風景を並べて比較する動画を公開した。
動画はロンドン・ビクトリア駅出発からブライトン到着までの全区間をノーカットで高速再生し、約4分間にまとめたもの。左から60年前、30年前と現在の映像を並べ、同じ場所の様子を見比べられるように編集されている。
列車は60年前から現在まで全て電車による運転。路線は第三軌条集電(地上に設置した第3のレールから電力を得る方式)のため架線はない。出発駅の列車案内板が看板から反転フラップ式、LED表示へと変わっていたり、ロンドン発車直後に見えるビルが多少増えたりしてはいるものの、それ以外に大きな変化は見られず、跨線橋や駅などはほぼ60年前と同様だ。
別の動画では、解説付きでこの60年間の変化を紹介している。駅構内では改札が自動化されたほか、女性職員が活躍するように。また列車の最高速度も時速75マイル(約120km/h)から90マイル(約144km/h)へとアップし、所要時間は1時間から47分へと短縮された。60年間で乗客数は倍以上に増え、列車本数も倍増しているという。番組のナレーションは最後に「だが、最も変化したのは乗客の服装だろう」と結んでいる。