【マツダ デミオ 13-SKYACTIV 試乗】オプションの充実が上質感を高めた…島崎七生人

試乗記 国産車
マツダデミオ13ーSKYACTIV
マツダデミオ13ーSKYACTIV 全 8 枚 拡大写真

今年7月の小改良で、1.3リットルSKYACTIV車に2つの個性が打ち出しの特別仕様車を新(再)登場させた『デミオ』。いずれも欧州コンパクトカーのような、大人のセンスが生かされたモデルなのが注目される。

一方でそのベース車でもある「13-SKYACTIV」も地味であるが変更を受けた。トピックはオプション類に新アイテムが加わったという点。チェックしておくと、外観ではLEDヘッドランプ、フロントフォグランプなど新しい。

また従来からオプション設定された「スタイリッシュパッケージ」に内装関係のアイテムが品目に加わった。具体的には、ステアリングホイールベゼル、センターパネル、シフトパネル、ドアとリムガーニッシュの各部が“艶アリの濃いガンメタ塗装”になるというもの。

試乗車もコレを装着していたが効果は歴然。標準(艶なしのシルバー塗装)に較べ、厚みのあるクリア塗で装見た目もシットリとした触感も断然いい。デミオのインテリアはシンプルな構成要素でデザインされており、ともすればややチープさ、物足りなさを感じる。が、オプションのアイテムはいいアクセントになり、室内の上質感アップにおおいに貢献している。

走行性能面はとくに手が入っていないようで、概ね従来どおりの走りのイメージ。25.0km/リットルの低燃費を打ち出す1.3リットルSKYACTIV+CVTの走りは、軽快なものだ。ただしVW『ポロ』のTSIなどを知っていると、欲を言えば、場面によりパワー感などあとひと息と思うこともある。それはCVTとの連携にも起因していそうだが…。対してしっかりとした乗り味、手応えが実感できるステアリングフィールなどは、同クラスでは傑出しており、そこがマツダ車らしい。

■5つ星評価
パッケージング:★★★★★
インテリア/居住性:★★★★★
パワーソース:★★★★
フットワーク:★★★★★
オススメ度:★★★★★

島崎七生人|AJAJ会員/モータージャーナリスト
1958年・東京生まれ。大学卒業後、編集制作会社に9年余勤務。雑誌・単行本の編集/執筆/撮影を経験後、1991年よりフリーランスとして活動を開始。以来自動車専門誌ほか、ウェブなどで執筆活動を展開、現在に至る。 便宜上ジャーナリストを名乗るも、一般ユーザーの視点でクルマと接し、レポートするスタンスをとっている。

《島崎七生人》

島崎七生人

島崎七生人|AJAJ会員/モータージャーナリスト 1958年・東京生まれ。大学卒業後、編集制作会社に9年余勤務。雑誌・単行本の編集/執筆/撮影を経験後、1991年よりフリーランスとして活動を開始。以来自動車専門誌ほか、ウェブなどで執筆活動を展開、現在に至る。便宜上ジャーナリストを名乗るも、一般ユーザーの視点でクルマと接し、レポートするスタンスをとっている。

+ 続きを読む

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. VWの新型コンパクトSUV『テラ』、AI搭載で世界20か国展開へ
  2. 「絶対にパンクしない」電動アシスト自転車発売へ、1充電で最大1000km走行も
  3. 背もたれに貼り付いた子どもたちの頭髪に…学術集会で議論された「ジュニアシートの適正使用」【岩貞るみこの人道車医】
  4. アルピナ創業家が新ブランド「ボーフェンジーペン」設立、ザガートとGTカー共同開発
  5. 【スズキ ジクサーSF250 試乗】この爽快感は単気筒ライトウェイトスポーツの「特権」だ…佐川健太郎
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 【調査レポート】ベトナムにおけるモビリティ市場調査~13社(四輪・二輪)の最新動向~
  2. VWと米ウーバーが提携、『ID. Buzz』の自動運転車を運行へ
  3. シェフラーがヴィテスコ合併後初の出展、ポートフォリオ拡大と顧客対応力をアピール…人とくるまのテクノロジー展2025
  4. 「あれはなんだ?」BYDが“軽EV”を作る気になった会長の一言
  5. スバル『BRZ』、エンジン改良で安全性強化…332万2000円から
ランキングをもっと見る