トヨタ会長、自動車メーカーに呼び掛け…「米国でHV累計販売500万台を」

エコカー ハイブリッド
歴代トヨタプリウス。左から2代目、初代、3代目(現行型)
歴代トヨタプリウス。左から2代目、初代、3代目(現行型) 全 1 枚 拡大写真

ハイブリッド車の販売で、世界をリードするトヨタ自動車。同社のトップが、米国市場でのハイブリッド車の販売に関して、興味深い発言を行った。

これは9月30日、トヨタ自動車の内山田竹志会長が、米国のワシントンエコノミッククラブでの講演において明らかにしたもの。内山田会長は、1997年12月に発売した初代『プリウス』の開発責任者として知られる。

この講演の中で、内山田会長は、「2016年末までに、米国で累計500万台のハイブリッド車を販売できるよう、自動車メーカー全体に広く呼び掛けたい」と語った。オバマ政権が掲げる燃費規制に、自動車産業全体がハイブリッドを核にして、対応する必要があるとの見解だ。

しかし、環境対応車には、EV、クリーンディーゼルなどハイブリッド車以外の選択肢もある。内山田会長は、「一部の人々からは、プリウスのようなハイブリッド車は、将来への橋渡し役に過ぎないとの声もある」とした上で、「しかし、ハイブリッド車は長期的に持続すると思う。なぜなら、ハイブリッドから得るものは、もっとあるからだ」と述べ、環境対応車の主役は、ハイブリッド車との見方を示している。

現時点で、米国のハイブリッド車の累計販売台数は、およそ300万台。内山田会長が掲げる「2016年末までに累計500万台」構想の実現には、あと3年で200万台を売る必要がある計算だ。今後、トヨタはハイブリッド車のラインナップをさらに強化し、他社ともハイブリッド車の販売競争を繰り広げながら、目標達成を目指す。

《森脇稔》

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