9月の欧州新車販売、5.5%増…2か月ぶりのプラス

自動車 ビジネス 海外マーケット
新型フォルクスワーゲン ゴルフ
新型フォルクスワーゲン ゴルフ 全 8 枚 拡大写真

ACEA(欧州自動車工業会)は10月16日、9月の欧州全域(EU+EFTA全29か国)の新車販売結果を公表した。総販売台数は119万4216台。前年同月比は5.5%増と、2か月ぶりに前年実績を上回った。

5大主要国では、ドイツが前年同月比1.2%減の24万7199台と、2か月連続のマイナス。英国は40万3136台を販売し、前年同月比は12.1%増と19か月連続のプラス。

フランスは、前年同月比3.4%増の14万2166台と、2か月ぶりの前年実績超え。スペインも28.5%増の4万5175台と、2か月ぶりに前年実績を上回る。イタリアは2.9%減の10万6363台と、25か月連続で減少した。

主要9社の販売実績は、首位のフォルクスワーゲングループ(アウディ、セアト、シュコダなどを含む)が、前年同月比5.8%増の28万3317台と、2か月ぶりの前年実績超え。主力のVWブランドは2.1%増の13万7316台と、5か月ぶりに回復。シュコダブランドは16.6%増の5万0402台と、2か月ぶりのプラス。アウディブランドは3.2%増の6万6826台と、5か月ぶりに増加。セアトブランドは、15.5%増の2万4570台と、2か月ぶりの前年超えとなった。

2位のPSAプジョーシトロエンは、前年同月比3%減の11万8212台と、28か月連続で減少。その内訳は、プジョーが2.2%減の6万6620台と、2か月連続のマイナス。シトロエンは4.1%減の5万1592台と、引き続き不振。

3位は、GMグループ(オペル、シボレー、サーブを含む)で、8月の4位から浮上。10万0463台を売り上げ、前年同月比は5.4%増と3か月連続のプラス。

フォードモーターは8月の6位から、9月は4位へ上昇。その販売台数は9万7028台で、前年同月比は5%増と、2か月ぶりに前年実績を上回る。

8月の3位から、9月は5位に後退したルノーグループ(ダチアを含む)。その販売台数は9万4907台で、前年同月比は21.8%増と、4か月連続のプラス。低価格のダチアブランドは、39.6%増の2万1884台と10か月連続で増加。主力のルノーブランドは、17.4%増の7万3023台と、3か月連続で前年実績を上回った。

8月の5位から、9月は6位に後退したのが、BMWグループ(MINIを含む)。9月は8万8556台を販売し、前年同月比は6.4%増と、3か月連続で前年実績を上回った。BMWブランドは、前年同月比7.3%増の7万0327台と、3か月連続で増加。MINIブランドも3.1%増の1万8229台と、3か月連続のプラス。

7位は、ダイムラー(メルセデスベンツとスマート)。その販売台数は6万8295台。前年同月比は12.3%増と、6か月連続で前年実績を上回った。ブランド別では、メルセデスベンツが13.8%増の6万2900台と、7か月連続で増加。スマートは、前年同月比2.5%減の5395台と、引き続き落ち込む。

8位は、フィアットグループ(ランチアやアルファロメオを含む)。その販売台数は6万4806台で、前年同月比は3.4%減と、28か月連続のマイナス。ブランド別では、アルファロメオが15.3%減の5889台と、26か月連続で減少。ランチア(クライスラーを含む)は19.9%減の5960台と、15か月連続のマイナス。主力のフィアットブランドは、0.3%増の5万0417台と、2か月ぶりに増加。クライスラーグループのジープブランドは、2.5%増の2251台と、9か月ぶりの前年超え。

トヨタグループ(レクサスを含む)は、9位。その販売台数は5万5464台で、前年同月比は6.1%増と、2か月ぶりに前年実績を上回った。トヨタブランドは5.6%増の5万2209台と、2か月ぶりのプラス。レクサスブランドは3255台で、前年同月比は15.6%増と、2か月ぶりに前年実績を上回っている。

《森脇稔》

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. トヨタ『ハリアー』6年ぶりのフルモデルチェンジへ…注目ニュースベスト5 2025年上期
  2. 日産の高級部門インフィニティ、3台の新型コンセプトカーを世界初公開へ…モントレーカーウィーク2025
  3. エアレスタイヤ搭載でペダルもなし、免許不要の特定小型原付「Future smart」発売
  4. トヨタ『ハリアー』6年ぶりのフルモデルチェンジへ...ワイド&ローのフォルムに注目だ!
  5. MOTULエンジンオイル使用チーム、「鈴鹿8耐」で1-2-3フィニッシュ達成
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 「AIディファインド」の衝撃、日本の自動車産業は新たな波に飲み込まれるのか…アクセンチュア シニア・マネジャー 藤本雄一郎氏[インタビュー]
  2. EV充電インフラ-停滞する世界と“異常値”を示す日本…富士経済 山田賢司氏[インタビュー]
  3. ステランティスの水素事業撤退、シンビオに深刻な影響…フォルヴィアとミシュランが懸念表明
  4. SUBARUの次世代アイサイト、画像認識技術と最新AI技術融合へ…開発にHPEサーバー導入
  5. 「ハンズオフ」は本当に必要なのか? 高速での手離し運転を実現したホンダ『アコード』を試乗して感じた「意識の変化」
ランキングをもっと見る