【ロサンゼルスモーターショー13】モチーフは蟻、中国の上海汽車に栄冠…デザインチャレンジ

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上海汽車のROEWE(栄威)モビリアント
上海汽車のROEWE(栄威)モビリアント 全 8 枚 拡大写真

ロサンゼルスモーターショー主催団体は11月25日、米国で開催中のロサンゼルスモーターショー13において、恒例イベントの「デザインチャレンジ」の結果を発表した。日欧メーカーを抑えて、中国メーカーが初の栄冠に輝いている。

ロサンゼルスモーターショーでは毎年、「デザインチャレンジ」と呼ばれるイベントを開催。主に米国カリフォルニア州にデザイン拠点を置く自動車メーカーが参加するデザインコンペティションだ。2013年はトヨタの米国デザイン部門、CALTYデザインリサーチをはじめ、スバル、マツダ、BMWグループ、そして初参加の中国メーカーなど8社がエントリーしている。

第10回目となる2013年のデザインチャレンジのテーマは、「自然の知恵」。8社の作品の中から、最優秀に選ばれたのが、中国の上海汽車(SAIC)が手がけたROEWE (栄威)『モビリアント』。ROEWE (栄威)は、上海汽車が中国で展開中の独自ブランドの名称だ。

モビリアントは、未来の都市部の公共交通手段を提案したシングルシーター車。車名のモビリアントとは、「モビリティ」と「アント」(蟻)の造語。将来の都市のエコシステムのために、移動や運行の効率を最大限に追求した自動運転車とした。

「CLAWS」と命名した特殊なホイールシステムを開発。路面を問わない強力なグリップが得られるため、蟻のように、壁面を登る移動を可能にした。セルフスタビライジングコクピットにより、大きなGがかかるような走行シーンでも、乗員は快適に過ごせるという。なお、燃料はバイオフューエルを使用。ボディパネルの一部は、大気中の有害物質を吸収する仕組み。

受賞を受けて、上海汽車のグローバルデザインディレクター、アンソニー・ウイリアムズ-ケニー氏は、「周囲の環境に直接のヒントを得た。急速に発展する大都市圏の移動手段は、さらなる排出ガスの削減に取り組むなど、いっそうの環境性が求められる」とコメントしている。

《森脇稔》

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