関東の大手9社、ICカード1円刻みの「二重運賃」申請…メトロ初乗りはIC165円・切符170円

鉄道 企業動向

関東の大手私鉄9社は12月19日、消費税率の引上げ(2014年4月1日)に伴う鉄道旅客運賃の上限運賃の変更を国土交通大臣に申請した。いずれもICカードと切符で金額が異なる「二重運賃」を導入する。

平均改定率は京成電鉄が2.853%、それ以外の8社が2.857%。普通旅客運賃のうちICカードは1円単位、切符は10円単位で値上げする。いずれの場合もICカードの方が切符より安くなるか、もしくは同額になる。定期旅客運賃は10円単位で値上げする。

初乗り運賃は、現行120円の京王電鉄・小田急電鉄がICカード124円・切符130円、現行130円の京浜急行電鉄(京急)がICカード133円・切符140円、現行140円の東武鉄道・西武鉄道・相模鉄道(相鉄)がICカード144円・切符150円、現行160円の東京地下鉄(東京メトロ)はICカード165円・切符170円。いずれもICカードで3~5円・切符で10円の値上げになる。

現行120円の東京急行電鉄(東急)はICカード124円・切符130円だが、均一制運賃を採用しているこどもの国線(現行150円)はICカード154円・切符160円、世田谷線(現行140円)はICカード144円・切符150円になる。京成電鉄は京成本線・東成田線・押上線・金町線・千葉線(現行130円)がICカード133円・切符140円、千原線(現行180円)がICカード185円・切符190円、成田スカイアクセス(現行200円)がICカード206円・切符210円になる。

このほか、12月12日に関西の大手私鉄5社と名古屋鉄道(名鉄)、17日に西日本鉄道(西鉄)が消費税率引上げに伴う運賃変更をそれぞれ申請しており、これで大手私鉄16社の申請が出そろった。関東以外の大手各社は一律10円単位で申請しており、ICカードによる1円単位運賃は導入しない。初乗り運賃は名鉄が10円値上げの170円、西鉄は現在と同じ150円に据え置く。

《草町義和》

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