EVベンチャーFOMM、FFインホイールモーター搭載「コンセプトOne」発表

自動車 ニューモデル 新型車
FOMMコンセプトOne
FOMMコンセプトOne 全 4 枚 拡大写真

2013年に設立された電気自動車の開発会社であるFOMMは、タイをはじめとする新興国での製造・販売を目指した超小型電気自動車「コンセプトOne」を発表。東京・銀座で報道陣に公開した。

全長2495mm、全幅1295mm、全高1550mmと、原付登録のミニカーに匹敵するコンパクトサイズでありながら、大人4人が乗れる室内を確保した革新的なパッケージングが特徴。その秘密についてFOMM代表取締役の鶴巻日出夫氏は次のように説明した。

「前輪にインホイールモーターを組み込むとともに、操作系をスクーターと同じバーハンドルとすることで、ペダルをなくしました。その結果前席を一般的な自動車より前に置くことが可能になり、4人乗りが実現できたのです」。

バッテリーはリチウムイオンで、2個を1セットとして3セット搭載。消費を1セットずつ行うことで、直接充電の他、使い切ったバッテリーを取り外して家庭内で充電することもできる。そしてもうひとつ、対水害機能もアピールポイントのひとつだ。

「タイではひんぱんに水害が起きており、既存の自動車では最悪の場合廃車となってしまいます。しかしモーターはエンジンと違って酸素を必要とせず、密閉できる。我々はここに着目し、車体をボートのようなフロート形状とすることで、24時間以内であれば水に浮き、整備を行えば再び走行できるようにしたのです」

車両重量は460kgで、満充電での航続距離は約100km。デザインは慶應義塾大学電気自動車研究室のエリーカなどを手掛けたminimoの江本聞夫氏が中心となって制作。開発は大同工業、日本特殊陶業とともに進めた。3月のバンコクモーターショーに出品し、来年9月の量産開始を目指すという。

《森口将之》

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. 車検NGの落とし穴!? シート交換で絶対に知っておくべき新ルール~カスタムHOW TO~
  2. 21車種・64万台超、トヨタ自動車の大規模リコールに注目集まる…7月掲載のリコール記事ランキング
  3. 「衝撃の価格」中国メーカーの大型3列シートSUVが話題に!「むしろ経営が心配」の声も
  4. 「復活まじうれし!」「全色欲しい」新型スズキ『GSX-R1000』発表に、SNSは話題沸騰!
  5. トヨタ「クラウン」「アルファード」など21車種、64万台超の大規模リコール[新聞ウォッチ]
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 「AIディファインド」の衝撃、日本の自動車産業は新たな波に飲み込まれるのか…アクセンチュア シニア・マネジャー 藤本雄一郎氏[インタビュー]
  2. ステランティスの水素事業撤退、シンビオに深刻な影響…フォルヴィアとミシュランが懸念表明
  3. ブレンボが新ブレーキ開発、粒子状物質を削減…寿命も最大2倍に
  4. スズキ初のBEVはなぜ「軽EV」じゃない?『eビターラ』開発者が語る「EVの悪循環」と「スズキの強み」
  5. EV充電インフラ-停滞する世界と“異常値”を示す日本…富士経済 山田賢司氏[インタビュー]
ランキングをもっと見る