JFEスチール、広範囲な条件での切削性に優れた焼結機械部品用鉄粉を開発

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JIP クリーンミックス JFM X
JIP クリーンミックス JFM X 全 2 枚 拡大写真

JFEスチールは3月18日、旋削性およびドリル切削性に優れた焼結機械部品用鉄粉「JIP クリーンミックス JFM X」を開発したと発表した。

鉄系焼結機械部品は、形状の自由度を生かし、従来よりエンジン部品などの自動車部品を中心に適用されている。高精度化や多機能化に対応するための切削加工が施される部品も多く、部品製造コスト低減を実現する上では、切削加工費の低減が重要な課題となっている。これに対し同社は、2006年にドリル加工時の断続衝撃を抑制する切削改善材「JFM 3」を、2008年には高速旋削時の工具磨耗を減らす切削改善材「JFM 4」を開発し、これまで自動車部品メーカーを中心に多数採用されている。

近年、部品の小型化および形状の複雑化が進む中、単一部品に対して旋削とドリル加工の両方を行うニーズが高まっている。今回開発した「JIP クリーンミックス JFM X」は、「JFM 3」および「JFM 4」の両者の特性を同時に有し、オールマイティな切削性改善材「JFM X」を添加した偏析防止処理鉄粉。開発品は、「JFM 3」を添加した鉄粉に比べドリル切削抵抗の低減に1.4倍の効果があり、また「JFM 4」を添加した鉄粉に比べ旋削加工での工具磨耗量は30%減少する。

「JIP クリーンミックス JFM X」を使用することで、スプロケット(歯車)用などの旋削とドリル切削が組み合わされた加工ラインにおいて、工具寿命の延長やそれに伴う刃具費用の低減、工具交換時間の短縮や高速切削化による生産性の向上が可能となる。

《纐纈敏也@DAYS》

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