ナジブ・ラザク首相は4月7日、マレーシア訪問中のシンガポールのリー・シェンロン首相と恒例の年次首脳会談を行い、両国を結ぶ「友誼橋」の建設計画を進めることなどで合意した。
会談後の共同記者会見に臨んだナジブ首相は「友誼橋」建設案を両国間の「長期的イニシアチブ」と表現。両国間のアクセスをさらに便利にするだけでなく、両国の友好関係を象徴するものになると述べた。
2013年の首脳会議で推進していくことで合意したクアラルンプール~シンガポール間の高速鉄道(HSR)建設構想については、2020年までに完成させることを確認した。ナジブ首相は「建設予定の見直しを行うのは時期尚早」と述べた。またナジブ首相はジョホールバルとシンガポールを結ぶ鉄道輸送システム(RTS)計画の路線調査の第1期が終了したことも明らかにした。
前回の両国首脳会談は2013年2月にシンガポールで行われ、HSR建設を推進していくことなどで合意した。HSR建設が実現すると、両国の首都が90分で結ばれる。両国首脳はまた、東南アジア諸国連合(ASEAN)政治的安全保障コミュニティ青写真に基づき、他のASEAN加盟国と共に捜索救助活動での関係強化について模索していくことで一致した。