【BMW 220i Sport 試乗】E36クーペを彷彿する身のこなし…島崎七生人

試乗記 輸入車
BMW 220i Sport
BMW 220i Sport 全 8 枚 拡大写真

1966年の02(マル二)の系譜。BMWもそう明言するF22型『2シリーズ』クーペは、『4シリーズ』『6シリーズ』に続く、偶数のシリーズ名がつく新車種として発足した。

いかにもクリーンな外観は、妙にディテールに凝っておらず好感がもてる。現1シリーズ+110mmという全長をもち、先代1シリーズクーペに較べ、フォルムもより自然で伸びやかに感じる。

液晶ではなく実態のある丸型2眼メーター(燃料&燃費計内蔵)が備わる運転席も、安心感のあるBMW流。試乗車は洒落者のジャケットの裏地のような、オプションの赤い「ダコタ・レザーシート」が備えていたが、乗り込むと、広過ぎず、ドライバーが“自分にフィットする”と感じる空間になっている。後席は贅沢を言わなければ大人2名が過ごせるスペースが確保されている。

走りがサラリとしなやかなのもいい。ワインディングの身のこなしに「覚えがある」と思い確認したところ、(前後トレッドは差があるものの)全長、ホイールベースはE36時代の『3シリーズクーペ』とほぼ同じだった。車検証上の車重は1470kg(前/後=740/730kg)。

搭載エンジンは2リットルのツインパワー・ターボ(184ps/27.5kgm)で、8速ATが奢られ、呆気ないほどスムースに、どの場面でもあくまで意のままの走りを楽しませてくれる。コースティング機能等も働かせ、16.7km/リットルとJC08モード燃費もなかなか優秀だ。

■5つ星評価
パッケージング:★★★★★
インテリア/居住性:★★★★★
パワーソース:★★★★★
フットワーク:★★★★★
オススメ度:★★★★★

島崎七生人|AJAJ会員/モータージャーナリスト
1958年・東京生まれ。大学卒業後、編集制作会社に9年余勤務。雑誌・単行本の編集/執筆/撮影を経験後、1991年よりフリーランスとして活動を開始。以来自動車専門誌ほか、ウェブなどで執筆活動を展開、現在に至る。 便宜上ジャーナリストを名乗るも、一般ユーザーの視点でクルマと接し、レポートするスタンスをとっている。

《島崎七生人》

島崎七生人

島崎七生人|AJAJ会員/モータージャーナリスト 1958年・東京生まれ。大学卒業後、編集制作会社に9年余勤務。雑誌・単行本の編集/執筆/撮影を経験後、1991年よりフリーランスとして活動を開始。以来自動車専門誌ほか、ウェブなどで執筆活動を展開、現在に至る。便宜上ジャーナリストを名乗るも、一般ユーザーの視点でクルマと接し、レポートするスタンスをとっている。

+ 続きを読む

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. 新型アウディ『Q3』のインテリアを公開、「コラム式シフト」と新デジタルコックピットが目玉に
  2. 「強烈な需要がありそう」スバルの3列シートSUV『アセント』が今、SNSで話題に
  3. 「泥が似合うグレードを!」三菱『パジェロ』がPHEVで復活!? スクープ情報にSNS沸く
  4. 「ハンズオフ」は本当に必要なのか? 高速での手離し運転を実現したホンダ『アコード』を試乗して感じた「意識の変化」
  5. 2.5Lエンジンを搭載する『インプレッサ』登場、米2026年モデルに「RS」
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 「AIディファインド」の衝撃、日本の自動車産業は新たな波に飲み込まれるのか…アクセンチュア シニア・マネジャー 藤本雄一郎氏[インタビュー]
  2. EV充電インフラ-停滞する世界と“異常値”を示す日本…富士経済 山田賢司氏[インタビュー]
  3. ブレンボが新ブレーキ開発、粒子状物質を削減…寿命も最大2倍に
  4. スズキ初のBEVはなぜ「軽EV」じゃない?『eビターラ』開発者が語る「EVの悪循環」と「スズキの強み」
  5. 湘南から走り出した車、フェアレディZやエルグランド…日産車体が量産終了へ
ランキングをもっと見る