中国勢にも対抗する競争力のあるSDV開発に必要なものとは…アステモサイプレモス 木村篤仁氏[インタビュー]

中国勢にも対抗する競争力のあるSDV開発に必要なものとは…アステモサイプレモス 木村篤仁氏[インタビュー]
中国勢にも対抗する競争力のあるSDV開発に必要なものとは…アステモサイプレモス 木村篤仁氏[インタビュー]全 1 枚

SDVは社会やユーザーにとっても「クルマ」を再定義するものと言われている。だが変わるのはそれだけではない。車両開発の手法や考え方、ビジネスのルールも変わるはずだ。そうなると、従来のやり方では真に競争力のあるSDVは作れなくなるかもしれない。

レスポンスセミナー「SDVとAIが変えるクルマとクルマ作り~欧州vs日本のクルマの今と未来~」において、アステモサイプレモス(Astemo Cypremos)が「SDV時代に求められるエンジニアリング基盤の考え方」と題して講演する。

スピーカーは同社ソリューション&サービス部 ディレクターの木村篤仁氏。SDV時代の開発の考え方や開発環境に求められる機能について語る予定だ。

自動車業界の次世代ソフトウェア開発

アステモサイプレモスは、アステモを親会社にもつ2024年に設立したソフトウェアカンパニーだ。ちなみにCypremosという社名は「CYber suPREMe MObility System」に由来する。事業内容はモビリティ事業領域全般にわたって、ソフトウェア開発に欠かせないクラウド基盤やシステムサービスを提供すること。

SDV時代の車両開発を見据えて、新しい仮想環境を駆使した開発スタイルやAIによるソフトウェア開発の効率化、スピードアップを支援する。ソフトウェアをコア事業領域とするため、アステモのプロパースタッフ以外に、外部からもデジタル人材を多く集めている。日立オートモーティブからアステモに続く蓄積を生かしながらも、IT業界、AI業界など新しい血も広く取り入れている。

CASE革命以降、車両開発に占めるソフトウェアの領域、コスト比率は拡大する一方で2030年にはおよそ開発コストの半分をソフトウェアが占めるという予想もある。また、ソフトウェアは継続的にアップデートが必要なため、開発が終わったからといって終わりではない。

「中国勢やテスラのような企業が、独自のスピード感で次世代車両やSDVを投入してきている中、車両開発のアプローチも変えて自動化、効率化を考える必要がある」

と木村氏はいう。

アウトカー領域を別会社とした狙いと3つのサービス領域

アステモサイプレモスは、あえて親会社であるアステモから独立した別会社としたのは、従来のやり方に縛られないエンジニアリングを提供するためだ。具体的には、V字プロセスの要所にAI技術を取り込んだ開発環境、SDVのような高度なE/Eアーキテクチャに対応する仮想化技術、そしてクラウド環境をベースとしたデータ分析基盤も持つ。小回りのきくソフトウェア専業企業として、機動性、柔軟性を生かしたエンジニアリング、ソリューションを実現する。

木村氏はアステモサイプレモスの位置づけを次のように説明する。


《中尾真二》

テクノロジージャーナリスト・ライター  中尾真二

アスキー(現KADOKAWA)、オライリー・ジャパンの技術書籍の企画・編集を経て独立。現在はWebメディアを中心に取材・執筆活動を展開。インターネットは、商用解放される前の学術ネットワークの時代から利用し、ネットワーク、プログラミング、セキュリティについては企業研修講師もこなす。エレクトロニクス、コンピュータのバックグラウンドを活かし、自動車業界についてもテクノロジーを中心に取材活動を行う。

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