富士重工業(スバル)の吉永社長は5月9日に記者会見し、今年度から2020年度までの新たな中期経営ビジョンとして「際立とう 2020」を発表した。
11年度から5か年で取り組んでいた中期計画が2年前倒しで13年度に達成できたため、今回は長めのビジョンに基づく経営目標を掲げた。吉永社長は「選択と集中を進め、差別化を図ってきた路線を更に推進する。そのキーワードを論議したら“際立とう”に尽きるということになった」と説明した。
ビジョンでは「ブランド」と「事業構造」の両面の強化ポンイトを掲げ、集中して取り組んでいく。一方で、当初16年度までの3か年については業績の数値目標も掲げた。3か年合計で売上高は8兆円、営業利益は1兆円、さらに営業利益率については12.5%と、足元の過去最高となるレベルを持続させる構えだ。
また、これまでは20年当時に100万台を目指すとしていた世界販売は「110万台プラスアルファ」に引き上げた。