インポートカーショーの会場でピンクの『ムルシェラゴ』とエキゾースト系のアイテムを展示していた埼玉のエキゾテック。若き代表、松坂 巧さんに同社のマフラー作りの特徴を聞いてみた。
「いわゆるF1サウンドと呼ばれる高周波音とエンジン性能の両立を目指しています」。こだわっているのはエキゾーストマニホールドの集合部分。内部を丁寧に溶接して、各シリンダーからの排気ガスがスムーズに合流するように形状を整えている。「サイレンサーも基本はステンレス製ですが、内部にチタンを使うことなどで甲高い美しいサウンドを実現しています」。
展示していたのはレクサス『IS250』とトヨタ『86』のマフラー&EXマニ。こちらは製品としてラインナップしているが、基本はワンオフで1台ごとにエキゾーストシステムを作り上げる。ピンクのムルシェラゴはEXマニホールドまではノーマルのまま、サイレンサーを製作。F1サウンドを楽しめるだけでなく、切り替えスイッチでノーマル並みの音量になり、市街地や早朝夜間の走行でも周囲を気にすることなく走行できるそうだ。しかも価格は70万円と、スーパーカー用マフラーとしてはかなり格安ですらある。
「IS250に搭載されているV6エンジンは、意外と良いサウンドを放つ素質があるんですよ。スーパーカー並みのF1サウンドを楽しめます」。フルオーダーなので素材はステンレスだけでなく、チタンやインコネルも可能。クルマだけでなくオートバイ用のマフラーも製作する。1本出しのリアマフラーならワンオフでも予算は7万円から。市販のエキゾーストシステムに満足しない人には検討してみる価値のあるマフラーだろう。