米国の自動車最大手、GMのシボレーブランドが2014年1月、デトロイトモーターショー14で初公開した新型『コルベットZ06』。同車に関して、最終エンジンスペックが確定した。
新型コルベットZ06は、新型『コルベット』の高性能グレードとして追加設定。エンジンは自然吸気の直噴6.2リットルV型8気筒ガソリン(最大出力455ps、最大トルク63.6kgm)に代えて、専用ユニットを積む。
Z06では、「LT4」と呼ばれるスーパーチャージャー仕様となるのが特徴。直噴6.2リットルV型8気筒ガソリンエンジンは、新開発のスーパーチャージャーで過給される。
トランスミッションは、7速MTと新開発の8速AT。この8速AT仕様には、ステアリングホイールにパドルシフトが組み込まれた。ブレーキは強化。タイヤはミシュラン『パイロットスポーツ』で、フロントが285/30ZR19、リアが335/25ZR20サイズを履く。
外観は、ダウンフォースの獲得をテーマに、カーボンファイバー製のエアロパーツを専用装備。フロントリップスポイラー、サイドスカート、リアスポイラーなどが採用される。ボンネットフードやフロントグリル、アルミホイールなども専用デザインとなっており、高性能モデルとしての主張を明確にした。
6月6日、シボレーは、新型コルベットZ06の最終エンジンスペックを公表。SAE(米国自動車技術者協会)が認定したエンジン諸元は、最大出力が650ps/6400rpm、最大トルクが89.8kgm/3600rpm。デトロイトモーターショー14の時点で発表されていた見込み値の625ps、87.8kgmを、25ps、2kgm上回った。
新型コルベットZ06は2014年第4四半期(10‐12月)、米国市場で発売予定。シボレーは、「歴代シボレー車で、最もパワフルなエンジン」と説明している。