大型フェリー さんふらわあ こばると、安全総点検を実施…韓国での事故を受けて念入りに

船舶 行政
整列して乗船する係官
整列して乗船する係官 全 21 枚 拡大写真

国土交通省 近畿運輸局と大阪海上保安監部は7月1日、合同で大阪市住之江区の南港フェリー埠頭において大型フェリー「さんふらわあ こばると」号の夏季多客期前安全総点検を実施した。

【画像全21枚】

「さんふらわあ こばると」号は、9245t・定員710人で大阪南港-別府航路に就航している。

この安全総点検は、例年乗客が多くなる夏季を前に行われるが、今年は4月に韓国で発生した「セオウル」号事故に鑑み、特に乗客の安全に主眼を置いた点検が行われた。

安全総点検では、近畿運輸局・大阪海上保安監部の係官約25名が整列して乗船する。船内では、まず係官と乗組員が対面して、船に常備すべき書類の確認・検査が実施された。

次に船内の巡回点検に入る。まず、客室に定員分の救命胴衣が準備されているかを点検する。客室の次にはブリッジへ向かい、海図や航行設備・船内放送設備の点検が行われた。

ブリッジの後には、デッキへ出て、救命設備の点検に移る。救命設備のメインは救命いかだの点検。救命いかだには、手動の離脱装置と、水に触れると動作する自動離脱装置とが設けられている。

手動の離脱装置は、ピンで固定されており、救命いかだを離脱させるには、まずピンを抜いて、赤く塗装されたT字型のハンドルを引っ張る。係官はピンが固着していないか、1本ずづ点検してゆく。韓国の「セオウル」号事故では、このピンが固着していたという報道を受けて、特に慎重に点検しているように見えた。

赤いハンドルの上方には、水に触れると動作する自動離脱装置が設けられており、どちらかの離脱装置で救命いかだは海上に投入されて開くようになっている。

救命いかだの点検の次には、救命ボート・脱出用の縄はしごなどを点検して、安全総点検が終了した。

《山内 博》

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