SAP、米トヨタITCなどと協力し給油作業簡素化技術をトライアル

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SAP、米トヨタITCなどと協力し給油作業簡素化技術を共同開発(動画キャプチャ)
SAP、米トヨタITCなどと協力し給油作業簡素化技術を共同開発(動画キャプチャ) 全 4 枚 拡大写真

SAPは、トヨタ自動車の関連会社「米国トヨタIT開発センター(トヨタITC)」と「VeriFone」の協力により、ドライバーの給油作業簡素化に貢献する、共同イノベーションプロジェクトを発表した。

現在、ドライバーは「最適な」ガソリンスタンドを見つけるため、複数のシステムを利用している。ガソリンスタンドに着くと、給油ポンプのリーダーにカードを通し、さまざまなIDコードを入力して、決済の承認プロセスを進めるか、もしくはスタッフに現金払いをする。

今回のプロトタイプでは、ワンタッチ、ワンスクリーンのソリューションを使用することで、最も近いガソリンスタンドへのナビゲーションが表示され、自動決済の電子承認プロセスを進めることが可能で、パーソナライズされたクーポンを受け取ることもできる。

このソリューションは、「SAP HANA Cloud Platform」をベースとしており、自動車の位置、ルート、ガソリン残量、ドライバーの関心事に関する情報を集計する。VeriFoneは販売時点管理(POS)ソリューションを、トヨタITCはテレマティクスシステムを提供する。これらのプロセスと情報は、SAPのクラウドを通じて統合され、トヨタITCのテレマティクスシステム上に表示されるため、ドライバーは、トランザクション全体をワンクリックで管理することが可能となる。

具体的なイメージとしては、ガソリンの残量が少なくなると、ドライバーは通知を受け取る。次にトヨタITCのテレマティクスシステムを活用することで、位置情報やガソリン残量といったリアルタイムのコンテキストに基づき、ガソリンスタンドの場所が推奨される。その際、優先度の高いガソリンスタンド事業者など、ドライバーが事前入力した個人的なし好も考慮される。

自動車がガソリンスタンドに到着し、給油ポンプの前で止まると、ダッシュボードやモバイルデバイスのアプリをワンクリックするだけで、トランザクションの認証プロセスを進めることができる。

ガソリンスタンドは、ドライバーのプロフィールに基づき割引やポイント特典などのクーポンを提供することが可能。給油作業が完了すると、ドライバーは電子レシートを受け取る。このほか、過去の給油履歴を表示させて、経費報告など、他のシステムに簡単にデータをエクスポートすることも可能となる。

システムでは、マイクロ・ロケーション・サービスを実現する新たな無線規格Bluetooth Low Energy(BLE)を使用する。BLE、SAP HANA Cloud Platform、トヨタITCのテレマティクスシステム、VeriFoneのPOSシステムを組み合わせることで実現する。

《レスポンス編集部》

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