4K宇宙映像シアターから最先端惑星科学まで…学べる宇宙ミュージアム、TeNQオープン

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4K宇宙映像シアターから最先端惑星科学まで…学べる宇宙ミュージアム、TeNQオープン
4K宇宙映像シアターから最先端惑星科学まで…学べる宇宙ミュージアム、TeNQオープン 全 11 枚 拡大写真

2014年7月7日、東京・文京区の東京ドームシティに7月8日からオープンする宇宙ミュージアム『TeNQ』のオープンイベントが行われ、天文宇宙検定3級を持つ篠原ともえさんらが施設を体験、テープカットを行った。

オープンイベントには、TeNQ展示に協力したJAXA 宇宙航空研究開発機構より加藤善一理事、施設内で最先端の惑星科学の成果を展示している東京大学総合研究博物館より西野嘉章館長、宮本英昭准教授、株式会社東京ドーム 久代信次社長が出席した。

天文宇宙検定3級を持つ篠原ともえさんは、この日のために日暮里で布地を選び、自分で縫ったという星座柄の浴衣を披露。7月7日の七夕に行われたイベントで、「七夕の短冊には、昔の女性が裁縫の上達を祈ったという由来があります」と星空の知識を披露した。この日の東京は雨だったが、国立天文台などが呼びかける、旧暦の七夕に由来する「伝統的七夕」にも触れ、「今年は8月2日です」と夜空を見上げる案内役を務めた。浴衣と同じ柄の布を使って、3日間かけてデコレーションしたVixen望遠鏡も披露され、オープン後はTeNQミュージアムショップに展示されるという。

篠原ともえさんと共に登壇した東京大学総合研究博物館の宮本英昭准教授は、惑星科学専門の研究者の立場からTeNQ展示に協力している。館内9つのエリアのうち「サイエンス」エリアには、太陽系博物学寄付研究部門の分室「リサーチセンター」を設置。研究の現場を見ることができる。現在進行形の惑星科学の研究は、NASAの火星探査機が捉えた映像が刻々と切り替わって表示されるモニターや、新しい小惑星の発見につれて更新される小惑星探査の成果展示などに反映される。2013年に東京大学総合研究博物館で開催された「宇宙資源展」資料や、実際に手で触れられる火星の隕石なども展示されている。

TeNQでは、学ぶエリアに加え、映像展示や体験型、ショップなど全9室のエリアを楽しめる。直径11メートルの円形シアターで約10分間、銀河系や国際宇宙ステーションから観た地球など4K映像を楽しむ「シアター宙(ソラ)」、古代から現代まで宇宙観の移り変わりと20世紀にはじまった宇宙開発をプロジェクションマッピングで俯瞰する「はじまりの部屋」では映像で宇宙を体感。スマートフォンなどから遠隔操作できる球形ロボット「Sphero」を操作してロケット発射台へゴールさせる「アストロボール」など体験できる「イマジネーション」エリアで遊び、宇宙飛行士なりきり記念撮影なども可能だ。

宇宙ミュージアム『TeNQ』
所在地:東京都文京区後楽1-3-61 東京ドームシティ内 黄色いビル6F
営業時間:平日11時~21時、土日祝日・特定日10時~21時
料金:一般1800円、大学生1500円、中学生/小学生/未就学児(4歳以上)/シニア1200円

《秋山 文野》

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