SF映画に出てきそう?ロシアの新型路面電車公開

鉄道 テクノロジー
ロシアのメーカーが開発した新型路面電車「Russia One」。鉄道車両とは思えない斬新なデザインで話題を集めている
ロシアのメーカーが開発した新型路面電車「Russia One」。鉄道車両とは思えない斬新なデザインで話題を集めている 全 5 枚 拡大写真

これが路面電車?  ロシア・エカテリンブルクで7月9日に始まった産業見本市で、斬新なデザインの路面電車「Russia One(R1)」が公開された。黒いガラス張りの中にライトが浮かび上がる外観から「線路を走るiPhone」などと呼ばれ、現地で注目を集めているようだ。

「Russia One」は、戦車や重機などを製造するロシアの大手メーカー「Uralvagonzabod」の傘下で路面電車を製造する「Uraltransmash」が開発した。同社資料によると、展示車両は全長24m・3車体連接の完全低床車で、2本のレール間の幅(軌間)はロシア標準の1524mm。75km/hでの走行が可能で、車載バッテリーにより架線なしでも50km超の走行が可能という。

ボディはモジュール式で、資料によると1両から7車体連接車まで製造が可能。展示車両は運転士の視界を広げ、事故防止に役立つという前傾した先頭部が特徴だが、先頭形状は別のデザインにすることもできる。

車内にはGPSやGLONASS(ロシアの衛星測位システム)による車内案内システムのほか、Wi-Fiサービス、安全監視カメラなどを備え、手すりは抗菌仕様。車内には抗菌性のランプが組み込まれており、夜間に車内の消毒も行われるという。

2017年からまずエカテリンブルクとオムスク向けとして製造が開始される見込み。展示車両はコンセプトモデルだが、鉄道業界情報誌「レールウェイ・ガゼット・インターナショナル」オンライン版によると、設計者は実際の製造にあたって多くの変更は必要ないと話しているという。

《小佐野カゲトシ@RailPlanet》

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. 三菱『デリカミニ』がフルモデルチェンジ!「やんちゃ坊主」感アップ、走りも三菱らしく進化
  2. 【日産 ルークス 新型】「ルークスはパイクカー」開発デザイナーが立ち返った“軽ならではのデザイン”とは
  3. キティ好きは要注目! 使うならかわいい方がイイ♪. 新作キャラクターグッズが続々登場![特選カーアクセサリー名鑑]
  4. 世界初、個人所有できるレベル4自動運転「ロボカー」誕生、2026年に納車開始
  5. 『マツダ3』、米2026年モデルで「ハーモニックアコースティクスオーディオ」を標準化
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 「AIディファインド」の衝撃、日本の自動車産業は新たな波に飲み込まれるのか…アクセンチュア シニア・マネジャー 藤本雄一郎氏[インタビュー]
  2. EV充電インフラ-停滞する世界と“異常値”を示す日本…富士経済 山田賢司氏[インタビュー]
  3. ステランティスの水素事業撤退、シンビオに深刻な影響…フォルヴィアとミシュランが懸念表明
  4. SUBARUの次世代アイサイト、画像認識技術と最新AI技術融合へ…開発にHPEサーバー導入
  5. 「ハンズオフ」は本当に必要なのか? 高速での手離し運転を実現したホンダ『アコード』を試乗して感じた「意識の変化」
ランキングをもっと見る