子どもにスマホを渡す際、絶対に忘れてはいけない3つのポイント

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e-Lunch理事長の松田直子氏が子どもとスマホに関する現状を語るデータを紹介
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 7月29日、未就学児の親子を対象とした、スマホ安心安全啓発セミナーがLINEで開催された。同セミナーではNPO法人e-Lunch理事長の松田直子氏が登壇した。

 松田氏は全国webカウンセリング協議会認定の「ネットいじめ対応アドバイザー」を取得するなど、10年ほど前からこの分野で精力的な活動を続けている。母親目線を大切にする「青少年のインターネット安全利用啓蒙活動」が新聞・雑誌等のメディアで注目を浴び、平成25年度開催実績は150回に達するという。

 現代の子どもがどのくらいの頻度でスマートフォンを利用しているのか、また親たちはいつからスマホを使わせてもよいと考えているのかを示す調査結果が紹介された。そのうえで、子どもにスマホ・タブレットを使わせるときに起きうる失敗例をあげ、実際の使用場面で何に注意すべきか、来場者に説明した。

未就学児の85%がスマホを使う時代

 現代の子どもたち(未就学児)はスマホをどのくらい使用しているのか。2014年インタースペースが平均4歳の子どもにスマホの使用頻度を調査したところ、使用することがある子どもは全体の85%を占めた。使用頻度では、29%が「ほぼ毎日」、23%が「週に2~3回程度」、8%が「月に2~3回程度」、40%が「ごくたまに」という結果が得られたという。

 また、このようなスマホ利用の低年齢化に対し親たちはどう思っているのか。子どもの端末機器使用開始最適年齢についての調査によると、子どもが端末機器を使用するのに最適な年齢は「小学1年~3年生」と考える親がもっとも多く、全体で28.2%を占めた(デジタルアーツ調べ)。

 ただし、調査をセグメントごとに考察すると、0~3歳の父親は「0~3歳」との回答が多く(31.8%)、4~6歳の父親は「4~6歳」と回答(32.0%)するなど、「実際は今の子どもの実年齢で持たせたいと考えているようす」(松田氏)。

 このような、端末機器使用に親が積極的な傾向にあることを示したうえで松田氏は、子どもにスマホ・タブレットを使わせるときに注意すべき3点をあげた。

(1)大人がオンラインゲームを楽しんだら、ログアウトしてから渡しましょう
(2)オンラインショッピングをしたら、クレジットカード番号が残らないように注意しましょう
(3)インターネットを使わせるときは、フィルタリングをかけましょう

 親は使用時に、どの時点で課金されるか、物品購入が決定されるかの判断ができるが、子どもはそうでない。「Yes Noの画面になったら進まないように言っているのに、いつの間にか購入(課金)されてしまった」という失敗談も多くある。

親が我が子に守らせたい“スマホルール”

 松田氏は続けて「最近、こと中高校生の間でさまざまなネットがらみの事件やトラブルが問題となっている」ことに言及し、「小さいときから親がそばで一緒に考え、けじめをつけ、やがて自分自身で体や心を守れる“自律心”を育てることが重要」と説く。

 乳幼児期は、身体の成長とともに心(情緒や思考力)の土台を育む大切な時期であり、「いまの時期にインターネットに触れさせるには、利活用と規律のバランスを取っていくことが大事です。バランスをとるためには家族全員でしっかりと話し合い、ルールを作り、守りましょう」と呼びかけた。

 会場でも実際に21組の親子が“スマホルールづくり”を試みた。親子といっても、子からのルール提案はあまり見受けられず、親が我が子に守らせたいスマホルールでは、以下のようなものが多く上がった。

・夜はなるべく使わない
・利用時間を1日20分から30分にする
・使ってもよいアプリは親子で一緒に決める
・勝手にアプリをダウンロードしない
・Yes NOの画面になったら、勝手に進まない
・スマホを勝手に1人で使わない

 最後に、松田氏は「子どもに、インターネットの正しい利用法や活動能力を身に着けさせるのは“親の愛”」とのメッセージを送り、今後も親子の対話を通じて、親子双方にとって望ましい使い方を模索してほしいと締めくくった。

子どものスマホ利用、親が注意するべき3つのポイントとは?

《北原梨津子》

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