スズキは8月1日、2015年3月期(4-6月)の第1四半期連結決算を発表した。4輪車の国内販売好調などにより、営業利益は16%増の509億円と、第1四半期では2年続けての過去最高となった。
国内は消費税増税に伴う駆け込み需要が同期の販売増につながった。国内および海外の主力であるインドはともに、前年同期を10%上回る販売になった。純利益も同期では最高となる375億円(39%増)だった。
ただ、通期の業績予想は営業利益で1880億円(前期比0.1%増)などとしている期首時点の予想を据え置いた。東京で会見した長尾正彦常務役員は「国内の受注残はほぼ解消した。消費税増税の影響は思った以上に長引く見込み」と述べた。通期の予想据え置きは「国内に加え、インドネシアやタイの見通しも厳しく、総合的に判断した」と説明した。