中国新車販売、6.7%増の162万台…日系3社は減少 7月

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中国汽車工業協会は8月8日、中国における7月の新車販売の結果を明らかにした。総販売台数は、161万8100台。前年同月比は6.7%増と、17か月連続で前年実績を上回った。

画像:日系3社の中国主力車

中国では2012年9月中旬、日本政府による尖閣諸島の国有化に反発する大規模なデモが発生。その後、現地では日本車に対する不買の動きが出た。その影響を受けて、日系メーカーは9月以降、新車販売が減少。今春以降は、明確な回復基調にあった。しかし、ここ数か月、伸び率は、ひと桁台へ鈍化傾向。7月実績の161万8100台は、3か月連続で200万台を割り込む。

日系メーカー3社の7月実績では、日産自動車が約7万9500台を販売。前年同月比は12.3%減と、6か月ぶりに前年実績を下回った。これは、現地合弁の東風日産の販売が不振だったため。東風日産の7月実績は、前年同月に対して、18.6%減少した。

トヨタは約7万4800台を販売し、前年同月比は1.1%減と、2か月連続の前年実績割れ。6月下旬にモデルチェンジした主力セダン、『カローラ』の生産台数を増やしている段階で、需要に追い付いていない影響を受けた。

ホンダは3万9543台を売り上げ、前年同月比は22.7%減と、3か月ぶりに前年実績を下回った。広汽ホンダでは、『フィット』が新型投入により、前年実績の2.8倍の9472台と伸びた。また、東風ホンダでは、小型MPVの『ジェイド』が2814台を売り上げる。

中国の2014年1-7月新車販売は、前年同期比8.2%増の1330万1700台。2013年の新車販売は、前年比13.9%増の2198万4100台。初めて2000万台を超えるとともに、米国を上回り、5年連続で世界一となった。

《森脇稔》

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