【メルセデスベンツ Cクラス 試乗】 C200アバンギャルドは「すべてがウルトラスムーズ」…青山尚暉

試乗記 輸入車
メルセデスベンツCクラス
メルセデスベンツCクラス 全 14 枚 拡大写真

新型『Cクラス』は"やりすぎ"なほど上昇志向である。

【画像全14枚】

『Eクラス』を思わせる存在感、『Sクラス』風のリヤデザインはもちろん、184psの2リットルターボエンジンはEクラス用の直噴エンジンをリーンバーン化したもの。ヘッドアップディスプレーやスマホ感覚でナビなどを操作できるタッチパッド付きコマンダーはSクラス譲り。そしてレーダーセーフティパッケージに代表される安全・運転支援システムもまたSクラスのエッセンスが盛り込まれたものなのだから。

ここで試乗したのは「C200アバンギャルドAMGライン」。エンジンが直噴&リーンバーンということもあって、わずかにチリチリしたディーゼルっぽいノイズが認められるものの(静粛性が恐ろしく高いゆえ)、同時に乗った「C180」より終始、低い回転で走れる余裕がある。ちなみに最小回転半径は5.1mとコンパクトカー並みに小回りが利く(BMW『3シリーズ』が5.4m、アウディ『A4』が5.5m)から、先代よりボディサイズがやや拡大しても扱いやすさは抜群だ。

加速性能はC180より伸びやかで高回転域のパンチも上手。ただし100%免税車であることからも分かるように、燃費重視(JC08モード燃費16.5km/リットル)のキャラであることは間違いなく、日常域ではC180との大きな性能差を感じにくいのも事実。C180に対して明確に"速い"と思わせるのはC250だろう。

それにしても走りだしからの滑らかさ極まる動的質感の高さは素晴らしいの一言。エンジン、サスペンション、7AT、ステアリングなど、すべてがウルトラスムーズ。インテリアのライバルを大きくリードする高級感、質感の高さもあって、ものすごくいいクルマに乗っている…と心底思わせてくれる。

18インチのランフラットタイヤを履くAMGラインの乗り心地は硬めのスポーティーなタッチを基本とするものの、アジリティキャラを立たせたC180の同仕様よりダンパーの上質なストローク感とスムーズさが好印象。もっとも、より快適な乗り心地を求めるなら標準の非スポーツサス&17インチタイヤ装着車を選ぶか、もったいないが非ランフラットタイヤに履き替える、という方法がある。

C180同様、7速のATセレクター左側には「コンフォート」「エコ」「スポーツ」「スポーツ+」の4つのモードを持つアジリティセレクト(アクセルレスポンス、ATの変速ポイント、ステアリングやサスペンション特性などを可変)を備えているが、たとえ山道を活発に走るシーンでも「コンフォート」のままで何ら不満はない。どころか、かなりスポーティーな走りさえ楽しませてくれるのだ。それぐらい基本性能が高いということだ。「スポーツ」にセットしないと走りを楽しめない…じゃ困ります。というか、だめです。

このクラス最良最善の選択と言える新型Cクラスが街に溢れるのは時間の問題だ。いち早く手に入れたい気持ちは分かるが、この先、C250、ステーションワゴン、そしてクリーンディーゼル、PHVも控えているから、じっくりと購入計画を立てたいところ。C200セダンとC180ステーションワゴンの価格が接近するとも考えられるわけだし…。

C180とC200を乗りくらべた現時点のボクの結論は、C180のほうが文句なくお値打ち、価格対満足度高し、ということです。

■5つ星評価
パッケージング:★★★★★
インテリア/居住性:★★★★★
パワーソース:★★★★
フットワーク:★★★★★
オススメ度:★★★★
ペットフレンドリー度:★★

青山尚暉|モータージャーナリスト/ドックライフプロデューサー
自動車雑誌編集者を経て、フリーのモータージャーナリストに。自動車専門誌をはじめ、一般誌、ウェブサイト等に執筆。ペット(犬)、海外旅行関連の書籍、ウェブサイト、ペットとドライブ関連のテレビ番組、イベントも手がける。現在、ドッグライフプロデューサーとしての活動も広げている。

《青山尚暉》

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