東芝、筑肥線新型電車の駆動システムを受注

鉄道 企業動向
東芝の全閉PMSM(左)4in1VVVFインバーター装置(右)。JR九州の305系に搭載される。
東芝の全閉PMSM(左)4in1VVVFインバーター装置(右)。JR九州の305系に搭載される。 全 2 枚 拡大写真

東芝は9月3日、JR九州の305系電車に搭載する全閉型永久磁石同期電動機(全閉PMSM)と4in1VVVFインバーター装置を組み合わせた駆動システムを受注したと発表した。JRグループの量産型営業車両での採用は初めて。

305系は、JR九州が2015年の2月から3月にかけて36両(6両編成6本)導入する予定の新型車両。筑肥線姪浜~唐津間と唐津線唐津~西唐津間で運用されるほか、福岡市地下鉄空港線にも乗り入れる。

東芝は305系を構成する部品のうち、全閉PMSMと4in1VVVFインバーター装置を組み合わせた駆動システムを受注した。全閉PMSMは定格効率97%を実現する高効率モーターで、開放型誘導電動機の定格効率90%に比べ、飛躍的に効率が向上するという。

4in1VVVFインバーター装置は、1台の冷却器に対して4つのインバーター回路を配置した4in1インバーターユニットを2台搭載することで、8台の全閉PMSMを1台のVVVFインバーター装置で駆動できるシステム。これにより走行中の消費電力を削減するとともに電力回生ブレーキの負担を増やし、回生電力量を増加させることで車両全体の省エネルギー化を実現する。

《草町義和》

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. トヨタ『ランドクルーザー300』初のハイブリッド登場!実現した「新時代のオフロード性能」とは
  2. 伝説のACコブラが復活、「GTロードスター」量産開始
  3. ようやくですか! 新世代ワーゲンバス『ID. Buzz』日本仕様初公開へ…土曜ニュースランキング
  4. 朝までこの恐怖に耐えられるか?…三和交通タクシーでいく心霊スポットツアー2025【夏休み】
  5. シートに座ると自動で送風開始、取り付け簡単「クールカーシート」2モデルが発売
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 「やっと日本仕様が見れるのか」新世代ワーゲンバス『ID. Buzz』ついに上陸! 気になるのはサイズ?価格?
  2. 低速の自動運転遠隔サポートシステム、日本主導で国際規格が世界初制定
  3. BYD、認定中古車にも「10年30万km」バッテリーSoH保証適用
  4. 独自工会、EV減速でPHEVに着目、CNモビリティ実現へ10項目計画発表
  5. 米国EV市場の課題と消費者意識、充電インフラが最大の懸念…J.D.パワー調査
ランキングをもっと見る