【フォード フィエスタ 試乗】3気筒のネガなし、絶妙ネコ脚…桂伸一

試乗記 輸入車
フォード・フィエスタ
フォード・フィエスタ 全 22 枚 拡大写真

欧州ではすでに4年前から販売されていて日本は、現在の“フォード顔”といえる大口にマイナーチェンジしてから初上陸したのが『フィエスタ』だ。

【画像全22枚】

個人的にその存在はWRC=世界ラリー選手権での活躍を見ていたが、従来の“ウーパールーパー顔”には惹かれなかった。それが、フォードグループのかつての仲間、アストンマーティンに似たフロントグリルのほうが、断然表情豊かで品がいい。クルマは何といっても見た目が第一!! と思う者からすると、マスクも含めて、砲弾型のボディ全体のスタイリングも、バランスが良くてカッコいい。

走り出せばすぐに沸く疑問…これが、本当に1リッターカーなのか!? と。しかも3気筒なのに、どよ~んと淀んだ感じの3気筒独特のエンジン音はない。ターボがそれを打ち消しているのか、ともかく排気量も気筒数までダウンサイジングしたエンジンのネガは微塵も感じられない。

それは動力性能もそうで、オトナ4名乗車でジムカーナのような走りを試したが、狙った時に狙ったところを曲がり、曲がりながらブレーキングしてもリアタイヤは路面をつかんで離さず、つまり極めて高い限界の安定性を見せつけられた。

もともと、欧州フォードの足回りの良さには定評がある。しなやかにサスペンションストロークしながら姿勢は水平を保とうとする安定感。フランス車のサスペンションをネコ脚と例えるが、欧州フォードもネコ脚の一種。

スタイル、インテリアの造形と質感に色使い、操縦安定性と走りのパフォーマンス。どれをとっても満足できるフィエスタはその価格も魅力、といえる1台だ。

■5つ星評価
パッケージ ★★★★★
インテリア/ ★★★★
パワーソース ★★★★★
フットワーク ★★★★★
お薦め度 ★★★★★

桂伸一|モータージャーナリスト/レーシングドライバー
1982年より自動車雑誌編集部にてリポーター活動を開始。幼年期からの憧れだったレース活動を編集部時代に始め、「乗れて」「書ける」はもちろんのこと、読者の目線で見た誰にでもわかりやすいレポートを心掛けている。レーシングドライバーとしての戦績は、アストンマーティン・ワークスからニュルブルクリンク24時間レースに参戦。08年クラス優勝、09年クラス2位。10年は…!? レース直前にスポンサー絡みのドライバーに割り込まれて不参加。世知辛い世の中であります。

《桂伸一》

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