【パリモーターショー14】プジョー 208 に最新HVコンセプト…圧縮空気で50km/リットル

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プジョー 208 ハイブリッド エア2L(パリモーターショー14)
プジョー 208 ハイブリッド エア2L(パリモーターショー14) 全 4 枚 拡大写真

フランスの自動車大手、プジョーは10月2日、フランスで開幕したパリモーターショー14において、『208 ハイブリッド エア2L』を初公開した。

プジョーは2013年秋、フランクフルトモーターショー13に『208ハイブリッド FE』を出品。プジョーの主力コンパクトカー、『208』をベースに、優れた燃費性能を備えたハイブリッド車を提示した。

パリモーターショー14で初公開された208 ハイブリッド エア2L は、208ハイブリッド FEの進化版。PSAプジョーシトロエンが開発した新世代ハイブリッド技術、「ハイブリッド エア」を採用。その名の通り、空気(圧縮空気)を使ったハイブリッドシステムという点が特徴。また、車両重量は、市販車の208の960kgから860kgへ、100kg軽量化。これは、カーボンファイバーやアルミ素材の採用による。

ハイブリッド エアのシステムは、1.2リットル直列3気筒ガソリンエンジン(最大出力82ps)、ギアボックス、モーター、圧縮空気タンクなどで構成。従来のハイブリッドは、二次電池としてニッケル水素バッテリーやリチウムイオンバッテリーを使用してきた。ハイブリッド エアでは二次電池を使わず、圧縮空気がバッテリーの役割を果たす。

走行モードは3種類。ガソリンエンジンで駆動する「ガソリンモード」、ガソリンエンジンとモーターで駆動する「複合モード」、モーターだけで駆動する「エア(ゼロエミッション)モード」の3種類の走行モードを備える。エアモードでは、圧縮空気によって、モーターを駆動するアイデア。

環境性能に優れるのも、ハイブリッド エアの特徴。208 ハイブリッド エア2Lの欧州複合モード燃費は50km/リットル。車名の「2L」が意味するように、100km走行して、わずか2リットルの燃料しか消費しない燃費の良さを備える。

プジョーは「2014年6月末時点で、プジョー車の欧州における1台当たりの平均CO2排出量は、111.1kg/km。前年の115.1kg/kmから改善し、欧州で最もCO2の少ないブランドのひとつになった」とコメント。今後、ハイブリッド エアの実用化を進め、さらにCO2排出量の削減を目指す。

《森脇稔》

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