韓国のキアモーターズ(起亜自動車。以下、キア)は10月2日、フランスで開幕したパリモーターショー14において、コンセプトカーの『オプティマT-ハイブリッド』を初公開した。
同車は、キアのグローバル主力中型セダン、『オプティマ』に、新開発のマイルドハイブリッドを搭載したコンセプトカー。このマイルドハイブリッドは2014年3月、ジュネーブモーターショー14で初公開。キアの欧州R&Dセンターが開発を担当。
ハイブリッドシステムは小型のモーターに、バッテリー(二次電池)として48Vのカーボン電池を組み合わせて構成。このバッテリーは、低速域において、モーターのトルクを引き上げる役割を果たす。また、低速時や負荷の少ない巡航時には、モーターのみで走行するEVモードを採用。減速時のエネルギーをバッテリーに蓄える機能も備える。
パリモーターショー14で初公開されたオプティマT-ハイブリッドでは、欧州らしくディーゼルエンジンが基本。1.7リットル直列4気筒ターボディーゼル「CRDi」は、電動スーパーチャージャーでも過給されており、小型モーターと48Vのカーボン電池を組み合わせた。
キアによると、同等ディーゼル搭載車と比較して、パワーは15-20%向上。CO2排出量は15-20%削減しているという。また、将来の量産に向けた新たなパワートレイン技術のプレビューになるという。
パリモーターショー14のプレスカンファレンスには、キアモーターズヨーロッパのミハエル・コールCOOが登壇。「オプティマT-ハイブリッドが、顧客の維持費を低減するだろう。それでいて、手頃な価格で提供できる」とコメントしている。