樹脂トランスファー成形法によるCFRP部品のシミュレーション統合システム

自動車 ビジネス 企業動向
サイバネットシステム、CFRP量産化を支援するCAE として初のシミュレーション統合システムを開発
サイバネットシステム、CFRP量産化を支援するCAE として初のシミュレーション統合システムを開発 全 2 枚 拡大写真

サイバネットシステムは、CAEとして初となる、CFRP(炭素繊維強化プラスチック)をRTM(樹脂トランスファー成形)法で成形するシミュレーション統合システムを開発した。

CFRPは、航空宇宙や自動車などの様々な業界で、軽量化対策の新しい素材として注目されている。CFRPの量産化に有効な成形法として、RTM法が注目されている。

RTM法は、予備成型をしたドライファブリック(炭素繊維のみからなる素材)を金型にセットして、そこに樹脂を注入し含浸させることで成形する手法。同手法で成形されたCFRPは今後、自動車のフロアパネルやルーフ、ドアトリムといった大型部品に採用されることが見込まれる。

RTM手法の成形プロセスの改善と成形後の強度・変形予測について、CAEを用いたシミュレーションを行うことによる研究開発コストの低減が求められている。しかし、シミュレーションには、多数のツールを組み合わせる必要があり、膨大な時間が必要となる。

サイバネットは今回、RTM法による一連の成形プロセスを網羅したシミュレーションの統合システムを開発した。システムでは、「ANSYS」の統合操作環境である「ANSYS Workbench」を共通のプラットフォームとして利用した。各プロセスに必要となる「Multiscale.Sim」や「PlanetsX」といった専用ソルバーを、シームレスに結合することで、複雑なシミュレーションがひとつの操作環境で行えるため、効率的に解析を行うことが可能となる。

《レスポンス編集部》

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. メルセデスベンツ『ウニモグ』、低床仕様登場…荷台高1200mm以下で作業効率向上
  2. ホンダ N-BOX など7車種1万2653台リコール…過去の改善措置が不適切
  3. リアシートのない新型『ランドクルーザー250』発売!? 英国トヨタ工場で改造される“特別仕様”とは
  4. 幻のV12スーパーカーが100周年で復活か? SNSでは「クライスラーのイメージも変わる」と期待も
  5. トヨタ RAV4 新型の価格は390万~630万円と予想…電動グレード体系に再編
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 茨城県内4エリアでBYDの大型EVバス「K8 2.0」が運行開始
  2. トヨタや京大、全固体フッ化物イオン電池開発…従来比2倍超の容量達成
  3. 独自工会、EV減速でPHEVに着目、CNモビリティ実現へ10項目計画発表
  4. 三菱が次世代SUVを初公開、『DSTコンセプト』市販版は年内デビューへ
  5. 米国EV市場の課題と消費者意識、充電インフラが最大の懸念…J.D.パワー調査
ランキングをもっと見る