JR西日本、山陽本線上郡~三原間にCTC導入…2016年春使用開始

鉄道 企業動向

JR西日本はこのほど、山陽本線で導入工事を進めている新しい運行管理システムを2016年春から使用すると発表した。列車集中制御装置(CTC)を導入するほか、旅客案内装置も整備する。

CTCは、複数の駅の進路制御などを「センター」と呼ばれる施設で集中的に制御する管理システムで、導入範囲は上郡(兵庫県上郡町)~三原(広島県三原市)間のうち両端の上郡・三原両駅を除く147.3km。駅で進路制御などを実施する岡山・西岡山(貨物駅)・糸崎の3駅と、進路制御などが不要な上道・高島・西川原・北長瀬・東尾道の5駅を除き、センターで進路制御を一括して行う。

CTCの導入にあわせて旅客案内装置も導入する。列車の運行情報に基づき自動的に案内表示や案内放送を行うようにするほか、ダイヤが乱れた場合も列車の遅延情報などを提供する。瀬戸~糸崎間の各駅と赤穂線の西大寺駅には発車標を整備し、詳細な列車情報を案内する。

JR西日本は新たな運行管理システムの導入により、ダイヤが乱れた場合に所定ダイヤへの回復にかかる時間を短縮できるほか、保守作業の安全性向上などの利点もあるとしている。

《草町義和》

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. カーボンで武装した“走り”のロールスロイス、英アーバンが約9000万円で発売へ
  2. アストンマーティンの新型『ヴァンテージS』がSNSで話題に、「これで攻めたら絶対楽しい」「乗れる男になりたい」など期待の声
  3. スズキ初のBEVはなぜ「軽EV」じゃない?『eビターラ』開発者が語る「EVの悪循環」と「スズキの強み」
  4. 車内すっきり! ワンタッチでCarPlayがワイヤレスに、「OTTOCAST MINI」発売
  5. 新型マツダ『CX-5』発表に「先代よりマッチョ」「今風になった」など反響! 注目はサイズとインテリア
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. リチウムイオン電池の寿命を2倍に、矢崎総業、バインダフリー電極材料を開発
  2. 茨城県内4エリアでBYDの大型EVバス「K8 2.0」が運行開始
  3. 「AIディファインド」の衝撃、日本の自動車産業は新たな波に飲み込まれるのか…アクセンチュア シニア・マネジャー 藤本雄一郎氏[インタビュー]
  4. 中国EV「XPENG」、電動SUV2車種を改良…新電池は12分で80%充電可能
  5. スズキ初のBEVはなぜ「軽EV」じゃない?『eビターラ』開発者が語る「EVの悪循環」と「スズキの強み」
ランキングをもっと見る