超高速インターネット衛星「きずな」で農場や漁場向けIoT検証実験へ

宇宙 企業動向
超高速インターネット衛星「きずな」(WINDS)農場/漁場向けIoT検証実験を実施
超高速インターネット衛星「きずな」(WINDS)農場/漁場向けIoT検証実験を実施 全 1 枚 拡大写真

スカパーJSATは、宇宙航空研究開発機構(JAXA)が開発した超高速インターネット衛星「きずな」(WINDS)を使った社会化実験において、グルーヴノーツが実験に参画し、同社クラウドサービス「マゼラン」による農場/漁場向けIoT検証実験を実施したと発表した。

今回の実証実験は、インターネット環境を利用しづらい農場や漁場を対象に、広範囲に環境データを収集し、サーバーとの間でリアルタイムに情報交換する手段として衛星通信の有効性を確認することが狙い。農場や漁場に配備することができるシステムをクライアントとし、センサーからの情報を「マゼラン」に収集する通信路に「きずな」を使い、通信衛星を用いたIoTが有効に活用できるかを確認。

実験は、スカパーJSATの横浜衛星管制センターで、農場を模擬した環境で行われ、「きずな」の2Mbps双方向回線と各種センサー(気圧、気温、高度)をつなぎ、「マゼラン」上でセンサー情報を蓄積可能であることも確認した。

また、各センサー情報のデータ量は小容量で、インターネット環境を利用しづらいへき地、山奥、丘陵部、離島、海上においてはデータ量課金型の通信衛星サービスと組み合わせることにより、低料金で多くの農場/漁場関係者が利用できるIoTサービスという新たなビジネスモデルを構築することも可能であることを確認した。

これにより、収集した各種センサー情報をもとに、効率的な生産・漁獲計画を支援し、関係者で情報をスムーズに共有が可能になると予想している。

同時にスカパーJSATは、グループ会社のJSATモバイル・コミニュケーションズが提供するインマルサット衛星通信サービス「BGAN」サービスと「マゼラン」との接続実験にも成功した。

さらに、衛星移動M2Mサービスである「IsatData Pro」サービスとの連携も視野に入れた検討を進める予定。

《レスポンス編集部》

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