三重県の鈴鹿サーキットで11月12日、鈴鹿サーキット レーシングスクール フォーミュラ(SRS-F)の最終選考が行なわれ、18-19歳の4人が最終日実技に参加。2回の実戦走行を経て、2人が奨学生に決定。2015年からホンダの育成ドライバーとしてモータースポーツ界に参戦する。
育成ドライバーに選ばれたのは、埼玉県富士見市出身の石坂瑞基選手と兵庫県神戸市出身の上村優太選手。
石坂選手は慶応大学に通う現役大学生で、2013年鈴鹿クラブマンレースS-FJクラスシリーズチャンピオン。中学時代に陸上200mで県大会ベスト10入りした実績がある上村選手は、2013年鈴鹿選手権CELL OPENクラスシリーズチャンピオン。ともに「クルマがとにかく大好き」と話していた。
この選考を見つめていた元F1ドライバーで校長の中嶋悟氏は、「残念ながら、選ばれるのは2名だが、この結果にとらわれずみんながんばってほしい。講師や先輩たちとそん色ない活躍を見せてくれた」と4人を評価。
実戦走行には2014年F4参戦ドライバーである石川京侍選手、坂口夏月選手、福住仁嶺選手、大津弘樹選手の4人や、松下信治講師(2014年 全日本F3参戦)、高橋翼講師(2014年 全日本F3参戦)も参加した。
F1で最高位3位、インディカー・シリーズで最高位1位の佐藤琢磨は、SRS-Fの3期生(1997年卒)。「夢はF1」という2人が、彼と同じSRS-Fの育成ドライバーとしてその一歩を踏み出す。