【ロサンゼルスモーターショー14】VW、6年ぶりに燃料電池車を発表…ゴルフ ベースのハイモーション

自動車 ニューモデル モーターショー
フォルクスワーゲン ゴルフ・スポーツワーゲン・ハイモーション(ロサンゼルスモーターショー14)
フォルクスワーゲン ゴルフ・スポーツワーゲン・ハイモーション(ロサンゼルスモーターショー14) 全 7 枚 拡大写真

米国で11月18日に開幕したロサンゼルスモーターショー14。欧州の自動車最大手、フォルクスワーゲンのブースでは、『ゴルフ・スポーツワーゲン・ハイモーション』が初公開された。

同車は、新型『ゴルフ ヴァリアント』をベースに、フォルクスワーゲングループのドイツ研究部門が開発しコンセプトカー。その特徴は、燃料電池車という点。

フォルクスワーゲンが「ハイモーション」の名前を冠した燃料電池車を発表したのは、2008年の『ティグアン』以来、6年ぶり。環境対応車に関しては、EVやプラグインハイブリッド車(PHV)を重視しているフォルクスワーゲンだが、ロサンゼルスモーターショー14は、FCV(燃料電池車)の研究開発も続行していることを示す機会となった。

ところで、新型『ゴルフ』シリーズには、新世代モジュラー車台、「MQB」を採用。このMQBが、ガソリン&ディーゼルエンジンだけでなく、プラグインハイブリッド(PHV)、EV、天然ガス、水素燃料電池と、多彩なパワートレインに対応できることを、フォルクスワーゲンは、ゴルフ・スポーツワーゲン・ハイモーションで提示する。

車両の後部床下に、カーボンファイバー製の水素タンクを4個搭載。フロントに置かれる燃料電池スタックで、水素と酸素を結合させて電気を作り出し、モーターにより前輪を駆動する。このモーターは、新型ゴルフのEV、『e-ゴルフ』用を使用。

車両の後部に、リチウムイオンバッテリーを搭載。減速時のエネルギーを回生して蓄電。この電力を、燃料電池システムの起動時に使用する。また、急加速が必要な際、モーターに電力を送り、加速をアシストする、0‐100km/h加速は10秒の性能。水素をフル充填した状態で、最大約500km走行できる。水素の充填に要する時間は、約3分。

フォルクスワーゲンは、「市販するためには研究開発を全て完了し、一般の消費者が購入可能な価格帯となること、そして何よりも水素インフラの整備が必須」とコメントしている。

《森脇稔》

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. 【スズキ ソリオ 新型試乗】乗り心地と静粛性はクラストップ、だが「損をしている」と思うのは…中村孝仁
  2. 15歳から運転できる「小さいオペル」に興味アリ!「通勤用にこういうのでいいんだよ」など注目集まる
  3. 日産 リーフ 新型をライバルと比較…アリア、テスラ、bZ4Xと何が違う?
  4. ついにハイブリッド化! 新型トヨタ『ランドクルーザー300』の発表にSNSでは「バク売れの予感」など話題に
  5. 伝説のACコブラが復活、「GTロードスター」量産開始
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 米国EV市場の課題と消費者意識、充電インフラが最大の懸念…J.D.パワー調査
  2. 茨城県内4エリアでBYDの大型EVバス「K8 2.0」が運行開始
  3. 低速の自動運転遠隔サポートシステム、日本主導で国際規格が世界初制定
  4. 独自工会、EV減速でPHEVに着目、CNモビリティ実現へ10項目計画発表
  5. 三菱が次世代SUVを初公開、『DSTコンセプト』市販版は年内デビューへ
ランキングをもっと見る