「悪魔が棲む山」…ツール・ド・フランスの難所に冬がやってきた

モーターサイクル エンタメ・イベント
ツール・ド・フランスの魔の山モンバントゥーもこの時期は極寒の様相
ツール・ド・フランスの魔の山モンバントゥーもこの時期は極寒の様相 全 16 枚 拡大写真

悪魔が棲む山としてツール・ド・フランスを走るプロ選手に畏怖されるフランス南部プロバンス地方のモンバントゥー。真冬は豪雪地帯と一面の白い悪魔に襲われる。

【画像全16枚】

プロバンスにあるモンバントゥーは、ピレネーにもアルプスにも属さない標高1912mの独立峰だが、有名な伝説が生まれた場所として人々の記憶に残っている霊峰。昆虫学者のファーブルが生涯30回も登ったという山岳は、セミ時雨があふれるプロバンス地方にあって特異な景観と異様な雰囲気に満ちあふれている。

森林限界でもないのに草木が朽ちて、直径30cmほどの白い岩が白骨のように敷き詰められる。地中海から吹きつける季節風ミストラルが、斜面を駆け上がるうちに体の芯まで凍らせる冷気に豹変し、真冬は豪雪地帯となる。

測候所の塔がそびえる頂上より1kmほど下ったところに1つの墓石がある。
「トム・シンプソン。オリンピックメダリスト、世界チャンピオン。67ツール・ド・フランス、7月13日、ここに死す」。かつてレース中に昏睡したイギリスのスーパースターが命を落としたところなのである。

その悲劇以来、この山岳は名だたるプロ選手も畏怖する存在となる。70年には「人食い鬼」と呼ばれるほどの強さを誇ったエディ・メルクスが、宿敵プリドールの猛攻撃で窮地に陥った際に、ゴール手前のシンプソンの墓を通過するときに脱帽したことが話題となった。また2000年にはランス・アームストロングがマルコ・パンターニと接戦を繰り広げ、最後は区間勝利をパンターニに「プレゼント」したことで物議をかもし出した。02年には山岳王のリシャール・ビランクが独走勝利した。

ツール・ド・フランスの魔の山モンバントゥーもこの時期は極寒の様相

《山口和幸@CycleStyle》

ピックアップ

レスポンス公式TikTok

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. 光岡自動車、ノア / ヴォクシーの新型搬送車発売…機能を絞って
  2. カワサキ『Ninja H2 CARBON』2027年1月23日発売決定、国内300台予定で418万円
  3. ホンダ『ZR-V』の顔が大胆に変わる!? 2028年、大幅改良の進化ポイントは
  4. レクサス『LBX』一部改良、乗り心地の向上と新色追加…445万円から
  5. ホンダ『ヴェゼル』改良新型、快適装備を拡充…価格は277万7500円から
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. EU「欧州製EV」優遇へ、産業加速法を審議---売れるEVと売れないEV
  2. 全ての体格に対応する後席用新型シートベルト、ZFが2025年央発売へ
  3. スカニア、中国で新事業開発組織「VNBC」設立…電動・自動運転輸送を加速へ
  4. 【セミナー見逃し配信】※プレミアム・法人会員限定 欧州自動車産業の次の一手、欧州の現場で何が起きているのか~EV減速局面・SDV/AIへの移行・中国勢の浸透~
  5. インド国産化の進め方、事業の核の築き方【インド・新自動車大国の素顔】
ランキングをもっと見る