西鉄北九州線の法的な「名残」、筑豊電鉄へ承継

鉄道 企業動向
筑豊電鉄の黒崎駅前駅。法律上の扱いは同駅から熊西駅まで西鉄が線路施設を保有し、筑豊電鉄が線路を借りて電車を運行しているが、来年3月1日からは線路施設も筑豊電鉄に承継される。
筑豊電鉄の黒崎駅前駅。法律上の扱いは同駅から熊西駅まで西鉄が線路施設を保有し、筑豊電鉄が線路を借りて電車を運行しているが、来年3月1日からは線路施設も筑豊電鉄に承継される。 全 3 枚 拡大写真

西日本鉄道(西鉄)は12月18日の取締役会で、北九州線黒崎駅前~熊西間(北九州市八幡西区)0.6kmの第3種鉄道事業を、会社分割により筑豊電気鉄道へ承継することを決めた。

北九州線は北九州市内で運行されていた西鉄の路面電車。2000年までにほぼ全て廃止されたが、筑豊電鉄の電車が乗り入れていた黒崎駅前~熊西間のみ適用法規を軌道法から鉄道事業法に切り替えて存続し、西鉄が線路施設を保有する第3種鉄道事業者、筑豊電鉄が西鉄から線路を借りて電車を運行する第2種鉄道事業者となった。

このため、現在は筑豊電鉄の電車のみ運行されており、実質的には熊西~筑豊直方(福岡県直方市)間15.4kmを結ぶ筑豊電鉄の鉄道路線と一体化している。

西鉄の発表によると、一元管理による効率的な運営を図るため、同社の完全子会社である筑豊電鉄に北九州線の鉄道事業を承継することにした。実施日は2015年3月1日の予定。

《草町義和》

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