日立、英国向け高速車両の先行車を出荷…4月から走行試験

鉄道 企業動向
出荷のため船積みされるクラス800の先行生産車両。3月には英国に到着する予定。
出荷のため船積みされるクラス800の先行生産車両。3月には英国に到着する予定。 全 2 枚 拡大写真

日立製作所は1月7日、笠戸事業所(山口県下松市)で製作を進めてきた英国都市間高速鉄道計画(IEP)向け高速車両「クラス800シリーズ」の先行生産車1編成が完成し、出荷を開始したと発表した。4月から英国で走行試験を開始する。

同社の発表によると、今回出荷した先行生産車両は今月中旬に神戸港で大型船に積み替え、3月には英国に到着する予定。その後、車両の復元作業を行うと同時に測定機器を搭載し、4月から乗務員訓練を兼ねた走行試験を始める。走行試験は車両納入先のアジリティ・トレインズや、IEP路線を運行するファースト・グレート・ウェスタン、インター・シティー・レイルウェイズと協力して実施する。

クラス800シリーズは、IEP向けに計画された高速車両。2017年からグレート・ウエスタン本線(GWML)で営業運転を開始し、翌2018年からはイースト・コースト本線(ECML)でも運用を開始する予定だ。日立は122編成のクラス800シリーズを受注しており、このうち12編成を笠戸事業所で製造。残る110編成は英国ダーラム州のニュートン・エイクリフで建設中の鉄道車両工場で製造する。

ニュートン・エイクリフ工場は夏頃に完成する予定で、2016年からクラス800シリーズの生産を始める。日立は従業員の採用活動を既に始めており、最終的には約730人を採用するとしている。

《レスポンス編集部》

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