【東京オートサロン15】東洋ゴム、剛性感を生み出す太リブ採用の新タイヤを展示

自動車 ニューモデル モーターショー
PROXES Sport CONCEPT(東京オートサロン15)
PROXES Sport CONCEPT(東京オートサロン15) 全 18 枚 拡大写真

「東京オートサロン2015」で東洋ゴム工業は、クールで先進的なイメージを前面に押し出すブースを構えた。ブースコンセプトは、「JAPAN ADVANCE TECHNOLOGY」。近未来都市をイメージし、同社の主力商品『TRANPATH』、『PROXES』シリーズやコンセプトタイヤを展示する。

【画像全18枚】

中でも注目は2つの新製品「PROXES CF2」と「PROXES CF2 SUV」、並びに2つのコンセプトタイヤ「PROXES Sport CONCEPT」と「TOYO H20 PROTOTYPE」である。

「PROXES CF2」は、従来からあった「TRANPATH Lu II」の設計思想を反映したタイヤでVW『ゴルフ』など海外のプレミアム・コンパクトを対象にした製品。一方の「PROXES CF2 SUV」はSUVの名の通り、トヨタ『ハリアー』やBMW『X3』などをターゲットにしている。

もともと「TRANPATH Lu II」はトヨタ『アルファード』などの大型のミニバン向けに開発された経緯があり、トレッドの縦のライン(リブ)が太めに作られているのが特徴。これは、大きな荷重がかかるヘビー級のミニバンでもリブを太くすることで、しっかりとした操作感と剛性感を生み出す狙いがあり、今回出品した2つのタイヤも同様の考えで開発された。

東洋ゴム工業 タイヤ事業本部 企画・販促グループの古口敦規氏は「クルマの重さを支えるのはハガキ1枚分の大きさしかなく、リブが細いと、圧がかかった際にタイヤがよれて踏ん張れない。輸入車はコンパクトでも馬力があるので、リブを太くし、ブロックの1つ1つも大きくすることで大パワーに耐えうる構造とした」と述べた。

一方、トヨタ『86』に装着されている「PROXES Sport CONCEPT」はトレッドパターンがかなりエッジの効いた“攻めた”形状をしている。こちらはあくまでコンセプトのようで、TOYOブランドのかっこよさをアピールする狙いのコンセプトタイヤだという。

それに対し「TOYO H20 PROTOTYPE」はかなり現実性の高い。ターゲットは『ハイエース』などの1BOXカーで、参考出品だが販売する方向で検討していると古口氏は言う。

最大の特徴は18インチを採用している点だ。1BOXカー向けの18インチというのは、ホイールは少しずつ登場してきてはいるが、タイヤは市場にはあまり存在しない。TOYOはこのタイヤで18インチの需要を掘り起こしていくという。1BOX乗りにはかなり注目度の高いタイヤとなっている。

《橋本 隆志》

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. SUBARU公認の結婚指輪、ペアのリングから六連星が浮かび上がる…12月24日発売
  2. 日産『ティアナ』新型、HUAWEIの最新コックピット搭載で約310万円から…広州モーターショー2025
  3. 550馬力のマッスルカー『チャージャー スキャットパック』、4ドアの米国受注開始…6万ドル以下で最強のセダンに
  4. トヨタの米国ミニバンが「エスティマ難民」の受け皿に? 新型発表で高まる「日本導入」への期待
  5. 日産版の三菱アウトランダー!? 北米発表に「まんまやんけ!!」「かっこよ!」など日本のファンからも反響
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 「AIディファインド」の衝撃、日本の自動車産業は新たな波に飲み込まれるのか…アクセンチュア シニア・マネジャー 藤本雄一郎氏[インタビュー]
  2. EV充電インフラ-停滞する世界と“異常値”を示す日本…富士経済 山田賢司氏[インタビュー]
  3. ステランティスの水素事業撤退、シンビオに深刻な影響…フォルヴィアとミシュランが懸念表明
  4. SUBARUの次世代アイサイト、画像認識技術と最新AI技術融合へ…開発にHPEサーバー導入
  5. 「ハンズオフ」は本当に必要なのか? 高速での手離し運転を実現したホンダ『アコード』を試乗して感じた「意識の変化」
ランキングをもっと見る