NTN、EV・HEV用グリース潤滑高速深溝玉軸受を開発

自動車 ビジネス 企業動向
EV・HEV用「グリース潤滑高速深溝玉軸受」(左)と新開発の保持器(中央)、従来品の保持器(右)
EV・HEV用「グリース潤滑高速深溝玉軸受」(左)と新開発の保持器(中央)、従来品の保持器(右) 全 2 枚 拡大写真

NTNは3月4日、電気自動車(EV)やハイブリッド車(HEV)に搭載されるモータ用に、従来品比2倍で業界最高の高速回転に対応する「グリース潤滑高速深溝玉軸受」を開発したと発表した。

EV・HEVの駆動用モータは、小型、軽量化するために高速回転の要求が高まっている。使用される軸受も高速回転に対応する必要があるが、従来のグリース潤滑深溝玉軸受では、高速回転時の遠心力により保持器が変形して温度上昇が生じたり、グリースの拡散により潤滑不足が生じたりする課題があった。

今回開発したEV・HEV用グリース潤滑高速深溝玉軸受は、新たに採用した樹脂製保持器について材料の配合を見直し、形状を工夫することで高速回転時の遠心力による変形量を最小化するとともに、軌道面への円滑なグリース供給を実現。保持器と鋼球のしゅう動性向上を図っている。

また、封入するグリースについても、高速回転の遠心力に耐え得るちょう度(増ちょう剤)と高速でも転走面に潤滑成分を供給できる粘度(基油)を組み合わせ、最適化を図ることで高速回転時の潤滑不足を解消した。

《纐纈敏也@DAYS》

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. 狭い道! 制限1.9mだが何かがおかしい…東京都小金井市
  2. 車内が即ネット空間に! 新型USB型Wi-Fiルーターがドライブを変える[特選カーアクセサリー名鑑]
  3. ついに「パジェロ」の名前が日本復活!? 三菱の新型SUV、デザイン&スペックを大予想!
  4. 「所有欲がそそられる」色彩を一新したネオレトロな『W230』が話題に、ライダーからはある要望も?
  5. アップガレージ、姫路にライダース店併設…9月5日オープン
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 「AIディファインド」の衝撃、日本の自動車産業は新たな波に飲み込まれるのか…アクセンチュア シニア・マネジャー 藤本雄一郎氏[インタビュー]
  2. EV充電インフラ-停滞する世界と“異常値”を示す日本…富士経済 山田賢司氏[インタビュー]
  3. ステランティスの水素事業撤退、シンビオに深刻な影響…フォルヴィアとミシュランが懸念表明
  4. SUBARUの次世代アイサイト、画像認識技術と最新AI技術融合へ…開発にHPEサーバー導入
  5. 「ハンズオフ」は本当に必要なのか? 高速での手離し運転を実現したホンダ『アコード』を試乗して感じた「意識の変化」
ランキングをもっと見る