【ホンダ ステップワゴン スパーダ 試乗】足まわりを固めつつも、意外な乗り心地のよさ…諸星陽一

試乗記 国産車
ホンダ ステップワゴン スパーダ
ホンダ ステップワゴン スパーダ 全 11 枚 拡大写真

1996年に初の本格FF1ボックスカーとしてデビューした『ステップワゴン』。5代目となる新型が登場し試乗する機会を得た。

【画像全11枚】

新しいステップワゴンは基本的には先々代からプラットフォームをキャリーオーバーしている。とはいえ、さまざまな部分でのリフレッシュも施されていて、走りに大きく関係する部分ではリヤショックを垂直にレイアウトすることでフリクションを低減するなどの手法が採られている。

エンジンは新設計の1.5リットル4気筒ターボ。いわゆるダウンサイジングターボで、150馬力を発生。過給器付きエンジンながら、レギュラーガソリン仕様となっている。組み合わされるミッションはCVTのみの設定。

新型ステップワゴンにも従来同様に標準タイプとスパーダの2種類が用意される。スパーダは2代目から設定されたグレードで、エアロパーツ装着を中心としたエクステリアのドレスアップが施されている。以前はフェンダーがワイドタイプとなったり、2.4リットルエンジンが搭載されたりで3ナンバーとなったこともあるが、新型は全長が4.7m超となるため3ナンバー登録となるという珍しいパターン。スパーダは標準タイプに比べて45mm長いのだが、この45mmはすべてエアロパーツなどの装着によるもの。

スパーダはエアロパーツの装着だけでなく、サスペションのチューニング変更なども行われている。基本的にはスポーツ方向へのチューニング変更。ショックやスプリングのみならず、ベアリングなども含めたシャシーのグレードアップとなっている。

驚いたのはスポーツ方向のチューニングが施されたスパーダの乗り心地がよかったこと。標準タイプに比べてもリヤサスペションの動きがよく、落ち着いた挙動を示している。試乗車は標準もスパーダもどちらも同じ銘柄で同じサイズのタイヤが装着されていたので、これはサスペションを含めたシャシーがスパーダの乗り心地を向上していることになる。

エンジンは1.5リットルとは思えないトルクフルな特性。最大トルクの203Nmはわずか1600回転で発生し、それをフラットなまま5000回転まで維持する。こうしたトルク特性なのでCVTとのマッチングもよく、きつめの勾配の登り坂もグイグイ力強く登っていく。ターボラグも感じることはなく、素直で扱いやすい。

コーナリングはミニバンとしてはスポーティなものと言える。ターンインからクリップにつき脱出するまでの間、タイヤの接地感がつねにステアリングに伝わってくる。4輪がしっかりグリップしている感覚はさすがホンダ車という味付けだ。ワインディングを走っているとかなり楽しめるのだが、このペースで走ったら後席に乗った家族からはブーイングが起きるだろうな…という心配も生まれた。

ユーティリティ関連については、標準モデルの試乗記で触れたいと思うので、そちらを参考にしていただきたい。

パッケージング:★★★★
インテリア/居住性:★★★★
パワーソース:★★★★
フットワーク:★★★★
オススメ度:★★★★

諸星陽一|モータージャーナリスト
自動車雑誌の編集部員を経て、23歳でフリーランスのジャーナリストとなる。20歳代後半からは、富士フレッシュマンレースなどに7年間参戦。サーキットでは写真撮影も行う、フォトジャーナリストとして活躍中。趣味は料理。

《諸星陽一》

諸星陽一

自動車雑誌の編集部員を経て、23歳でフリーランスのジャーナリストとなる。20歳代後半からは、富士フレッシュマンレースなどに7年間参戦。サーキットでは写真撮影も行う、フォトジャーナリストとして活動中。趣味は料理。

+ 続きを読む

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

レスポンス公式TikTok

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. レーダー式オービスを全網羅! セルスター、新型取締機対応のセーフティレーダー『AR-126A』発売
  2. トヨタ『セリカ』ついに復活へ、GRスポーツ戦略は3本柱に?
  3. 【スズキ ジムニーシエラ 新型試乗】ジムニーにACCが搭載される日がくるとは…9年目で進化した5型の走り
  4. 「これは売れる」「めっちゃいい」トヨタ『カローラクロス』60周年記念車がSNSで話題に!
  5. 全取締機に対応! ユピテル、レーザー&レーダー探知機2機種を発売 制限速度表示など新機能も
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 警察庁、高齢運転者技能検査を見直しへ 合格者の事故率を追跡調査してみたら…
  2. 手放し走行で累計2000万km超、BMWの先進運転支援「Highway Assistant」…高速道路で最高130km/hまで手放し走行可能に
  3. 自動車業界の現場が直面しているサイバーセキュリティの課題と実態【自動車セキュリティ解説 第1回】
  4. 神奈川個人タクシー、電脳交通のクラウド配車システム「DS」導入…S.RIDEとUberにも対応
  5. 東京海上日動パートナーズ、全国8エリアの代理店を一社化…7月に新会社「TNP」発足
ランキングをもっと見る