【ホンダ ステップワゴン スパーダ 試乗】意外にも最良の乗り味かも…島崎七生人

試乗記 国産車
ホンダ ステップワゴン スパーダ Cool Spirit
ホンダ ステップワゴン スパーダ Cool Spirit 全 8 枚 拡大写真

「スパーダ」は人気のラインで、新型の初期受注でも実に7割を超えているという。“Cool Spirit”はその上級仕様で、17インチタイヤ&ホイール(FF車)を履き、内装では合皮と織物のコンビのシート表皮などが専用だ。

驚かされたのは、このクルマの乗り心地のよさ、ハンドリングの気持ちよさだった。通例なら標準車に対し、コチラ系の足はバタついたりゴツついたりするもの。ところが新型は、標準車以上にしなやかで、乗り心地の“質”も高い。

頭が揺さぶられないフラットさも実感できる。さらに山道も実にキレイに曲がってくれ、いささかも不自然な姿勢をみせない。聞けばダンパー、スプリング(と17インチタイヤ)、リヤのハブベアリングなどが専用とのこと。が、その仕上がりぶりでイメージしたのは、乗り味とハンドリングが高バランスした欧州車(具体的にはVWのミニバン)だった。今回に関しては(これからは?)標準車以上にオススメ、といえそうだ。

標準車の伸縮性のあるシート表皮に対し、僅かに張りの強い表皮のシートだが、キレイに走るクルマの車内で乗員をしっかりと安定して受け止めてくれる。1.5リットルターボの性能は、キレイな走りに見合うパフォーマンスで、回すと低く響くエンジン音、音量も心地いいくらいだ。

もちろんわくわくゲートは標準装備される。全長+45mmの外観も専用だが、いかにもエアロパーツで差別化しました的ではない、さり気ないサジ加減に、新しいセンスを感じる。

■5つ星評価
パッケージング:★★★★★
インテリア/居住性:★★★★★
パワーソース:★★★★★
フットワーク:★★★★★
オススメ度:★★★★★

島崎七生人|AJAJ会員/モータージャーナリスト
1958年・東京生まれ。大学卒業後、編集制作会社に9年余勤務。雑誌・単行本の編集/執筆/撮影を経験後、1991年よりフリーランスとして活動を開始。以来自動車専門誌ほか、ウェブなどで執筆活動を展開、現在に至る。 便宜上ジャーナリストを名乗るも、一般ユーザーの視点でクルマと接し、レポートするスタンスをとっている。

《島崎七生人》

島崎七生人

島崎七生人|AJAJ会員/モータージャーナリスト 1958年・東京生まれ。大学卒業後、編集制作会社に9年余勤務。雑誌・単行本の編集/執筆/撮影を経験後、1991年よりフリーランスとして活動を開始。以来自動車専門誌ほか、ウェブなどで執筆活動を展開、現在に至る。便宜上ジャーナリストを名乗るも、一般ユーザーの視点でクルマと接し、レポートするスタンスをとっている。

+ 続きを読む

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. スバル『アウトバック』新型、約515万円から…年内米国発売へ
  2. 日産『GT-R』生産終了、4万8000台を製造し18年の歴史に幕…次期型に知見継承へ
  3. レクサス『LM』対抗!これがメルセデスベンツ最高級ミニバン、『Vクラス』後継の最終デザインだ
  4. エアバッグとスイッチ問題を一気に解決! 最新“移設キット”活用術~カスタムHOW TO~
  5. 「一度でいいから拝んでみたい」33台が完売のアルファロメオ、購入者の1人がF1ドライバーであることも話題に
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 「AIディファインド」の衝撃、日本の自動車産業は新たな波に飲み込まれるのか…アクセンチュア シニア・マネジャー 藤本雄一郎氏[インタビュー]
  2. EV充電インフラ-停滞する世界と“異常値”を示す日本…富士経済 山田賢司氏[インタビュー]
  3. ステランティスの水素事業撤退、シンビオに深刻な影響…フォルヴィアとミシュランが懸念表明
  4. SUBARUの次世代アイサイト、画像認識技術と最新AI技術融合へ…開発にHPEサーバー導入
  5. 「ハンズオフ」は本当に必要なのか? 高速での手離し運転を実現したホンダ『アコード』を試乗して感じた「意識の変化」
ランキングをもっと見る