日産車の関わる死亡・重傷者ゼロ目指す取り組み「Vison ZERO」とは

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日産の安全ビジョン「Vison ZERO」
日産の安全ビジョン「Vison ZERO」 全 13 枚 拡大写真
日産自動車は5月下旬、追浜工場に隣接するテストコース「グランドライブ」にて、同社の市販車に搭載されている安全技術の走行デモを実施した。

日産では、2015年までに同社の製造する車両に関わる国内の死亡・重傷者数を1995年から半減させ、最終的には実質ゼロを目指す「Vision ZERO」という目標を掲げ、「セーフティ・シールド」とよぶコンセプトの元で安全技術の開発と採用に取り組んできた。

この考えは、「全ての方向に幾層かのバリアというかシールドがめぐらされて、あらゆる方向から来る危険に対して、クルマが人を守るという発想」(技術企画部 佐藤学 部長)に基づいているという。

安全技術には「予防安全」「衝突安全」という区分けがあるが、昨今においてより技術開発が進められているのは、クルマが能動的にドライバーの安全運転をサポートする予防安全だ。

「アラウンドビューモニター」や「車線逸脱警報(LDW)」「車線逸脱防止支援システム(LDP)」など、同社が世界で初めて商品化した技術は多数あり、「ぶつからないクルマをいかにして実現するか、360度全方位にさまざまな危険を遠ざける技術を開発し、他社に先駆けて採用してきた」と佐藤氏は述べる。同社が特に力を入れているのが危険を事前に察知して衝突を回避/被害を軽減する「エマージェンシーブレーキ」の採用拡大だ。

電気自動車(EV)の『リーフ』や商用車を含め、この秋までに日本で発売しているほぼ全カテゴリーの車種にエマージェンシーブレーキの搭載が完了する見込みとのことで、「当社は単眼カメラのシンプルな構成で実現することでコストを下げており、エマージェンシーブレーキの早期の導入拡大を実現している」(佐藤氏)。

Vision ZEROの次なる目標としては、日産車が関わる死亡・重傷者数を2020年までに現状(2015年)のさらに半減、つまり1995年比4分の1にまで減らすことを目標としている。今後も、前走車との急速な接近に対してアクセルペダルを押し戻す「ディスタンスコントロールアシスト」や、感知対象物の捕捉特性に優れるミリ波レーダーを利用して2台先の車両挙動を察知する「前方衝突予測警報(PFCW)」などの新技術を積極的に採用して、この目標達成に向けて取り組んでいくという。

《北島友和》

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